やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

人生がときめきますように

実は先月、ゴールデンウイーク明けに、一冊の本を買った。

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

ちなみに自分はこれまで『断捨離』の本を二冊、収納や掃除の本も数冊買って読んだが、ものを捨てることもきちんとした片づけも、子供の頃から現在にいたるまで人生で一度も継続できた試しがない。
ところがこの春、夫が入院したり、仕事の面でこれまでにないきつい状況が続いたり、逆にこれまでにない大きな動きが起きたり、その他色々なことが重なって、心がちょっとやられてきてしまった。
で、平山夢明さんが何かの本で「精神的にやばくなった時、医者に言われてとにかく仕事場を掃除していたらどうにかなった」というようなことを書かれていたのを思い出し、「そうだ、片づけをしよう」と思い立ったのだ。
ブログを更新する元気がなかったのでこちらでは何も書いていなかったが、毎日偏執的につけている日記によると、この本を読んでから5/16に自分の衣類の片づけをしてクローゼットの中身を半分以下に減らし、5/18に自分の書籍の片づけをして本棚の中身を今までの7割ほどまで減らした。
《ときめくものだけ残す》という片づけ方は、始める前は若干馬鹿にしていたが自分に合っていたようで、これまで捨てられなかった「いつか必要になるのでは」というものも、あっさり捨てられた。それに《ジャンルごとにすべてのものを一箇所に集めて実際に手に取りながら捨てるかどうか判断する》というやり方も、「一度片づけを始めるともうあとに引けない」という点で、面倒をとことん避けるタイプの自分には良かったと思う。
本に関しては「ときめく」、「ときめかない」という判断が特に難しかったが「全然ときめかないしトラウマになりすぎて二度と開きたくない」という何冊かの本はあえて残した。
そんな感じで6月に入ってからも子供の衣類や使っていない教科書、プリント類と徐々に片づけを進めてきたのだが、ついに今日は子供部屋最大の難関である、おもちゃの片づけをした。
子供部屋一杯にすべてのおもちゃを広げ、子供達にまだ遊ぶかどうか確認しながら残すもの、捨てるもの、人にあげるもの、リサイクルに出すものを選別していく。乱暴に遊び倒したものが多いせいで捨てるおもちゃのゴミ袋(45リットル)が6つになってしまったが、最終的に三人分のおもちゃがすべて一つの棚に収まるほどに片づき、これでいつでも友達を呼べる子供部屋になった。


この秋までに家のすべての片づけを終えて、現在夫が寝室兼書斎として使っている七畳の部屋に二段ベッドを運びこんで姉妹のための子供部屋を作りたいと考えている。
夫の部屋とクローゼットに詰め込まれた膨大な衣類や靴や本、CD、プラモデル、自転車関係のものに全く手をつけていないのが気がかりではあるが、合意なく人のものを片づけてはいけないと『人生がときめく片づけの魔法』にも書いてあったので、とにかくできるところからコツコツ片づけていこうと思う。