やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

緊急受診

6時45分起床。晴れ。一昨日からあまり眠れていないので眠い。小説の模写をする時間もなく朝食の支度をする。トーストとウインナーとヨーグルト、コーヒー。
夫と子供を送り出したあと、布団を干してから仕事。「あいの結婚相談所」34話のシナリオを仕上げ、作画の加藤山羊に送る。いつもなら担当さんと加藤山羊に同時に送るのだが、自分の書いたものが面白いのかどうか分からず、加藤山羊に先にチェックしてもらった。「ちゃんと面白い」とのことだったので、いくらか安心して担当さんに送る。
一仕事終えたところでメンタルクリニックに電話。受診の予約は2週間後だが、一昨日の夜から抑うつ発作が日に何度も起きていた。
激しく気分が落ち込み、「何もかも上手くいかない」と絶望する。決まったと聞かされていた映像化の話が白紙になったことや一昨日の編集長の言葉、もう何年も前に仕事相手から受けた不誠実な対応など、楽しくない記憶を何度も反芻する。そしてそういう目に遭ったのは全部自分が悪いのだから、こんな人間はいなくなった方がいい、という思いに囚われる。
希死念慮は、実行に移すことはないだろう、と思うが、ふとしたきっかけで取り返しのつかないことをしてしまいそうで恐ろしい。あと、これまでうつの症状があっても、「自分は面白い作品が書ける。漫画原作者として仕事をする能力がある」という自信だけはあったので、その自信が持てなくなったことも怖かった。この状態は相当ヤバい、と思ったので主治医に相談すると、以前処方されていたが今は飲むのをやめていた抗うつ剤をとりあえず飲んで、午後に受診するように言われる。
抗うつ剤を飲んだこと、午後に診てもらえると分かったことで、少し気分が落ち着いた。子供達が午前授業で帰ってきたので昼食にチャーハンを食べさせて、通知表をそれぞれ見せてもらい、全員成績が上がっていたので褒める。それから布団を取り込んで掃除機をかけ、長女に留守番を頼んで(息子と次女は遊びに出かけた)クリニックに向かう。
あまり混んでいなかったので20分ほどの待ち時間で診てもらえた。一昨日からの状況を話すと、そんな強いストレスを受けたのなら抑うつ状態になるのは仕方がない、とのこと。この一か月は減薬中で、安定剤の他に弱い抗うつ剤しか出ていなかったので、あらためて以前飲んでいた強い抗うつ剤を出してもらうことになった。
仕事の方の問題は、うつの症状が治まって元気になってから対処すれば良い、とアドバイスされ、とりあえずホラーの企画については保留にし、他の仕事を片づけていくことにした。「あいの結婚相談所」第3巻の単行本修正やサスペンスの企画など、実際優先しなければいけない仕事を結構抱えているのだ。
スーパーと本屋で買い物して夕方に帰宅。帰宅したところに「あいの…」の担当さんから連絡があり、昼に送ったシナリオの修正指示をもらう。ネタに関わる修正じゃないので、それほど手間がかからなくて良かった。
夕食は、子供達の成績が上がったので頑張りを称えてすき焼きにした。夫も今日は早く帰れたので、ビールで乾杯して家族みんなで食べる。風呂に入って子供を寝せたあとは、『僕だけがいない街』など録画のアニメを観ながらさらにビールを飲み、今日買った『ゴールデンカムイ』の6巻を読んで1時就寝。

抑うつ状態でも『ゴールデンカムイ』は面白かった。