やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

前向きな撤退

6時40分起床。晴れ。朝食はトーストとウインナー、ヨーグルトとコーヒー。いつもより早い時間に洗濯物を干し終わり、先日歯医者で紹介状を書いてもらった総合病院にバイクで向かう。
初めて行く病院なので駐輪場の場所が分からず迷ったりしつつも、なんとか予約の時間に間に合った。口腔外科を受診して、舌の下の腫れを診てもらう。医者からは「触った感じは硬くなっていないので腫瘍などではなく、がま腫(唾液が組織の中に漏れ出して溜まる病気)の可能性が高いでしょう」と言われた。とりあえず悪性のものでなくて良かった。
治療の前に一度詳しく状態を調べるとのことで、MRIの予約を取って帰る。帰宅して今度は自転車で小学校へ。今日は読み聞かせのボランティアの今年度初の定例会で、顔合わせをして今後の活動予定などを確認し合う。
昼食は夕飯の買い物のついでにリンガーハットで済ませた。家に戻ってから、作画の加藤山羊に電話して仕事のスケジュールについて打ち合わせ。その中で、2年間も修正を繰り返しているホラーの企画について、「これはもう難しいんじゃないか」という話になる。
このホラーの企画は単行本1巻分のボリュームで、自分がラストまでの大まかなプロットを書いて企画書にし、その段階では編集長のOKが出ていた。しかし会議に通すには最初の数話のネームにもOKをもらう必要があり、それが何度提出しても修正指示が出て、結局2年経ってまだ2話目のネームが通っていないという状況なのだ。
修正指示も、何回も繰り返すうちに最初と言っていることが変わってきたり、または修正前の状態にもう一度戻すように言われたりと取り留めのない状況で、一旦仕切り直すために、担当さんに「編集部はこの企画を通す気があるのか」をはっきり聞いてみよう、ということになる。
うつ病の自分には荷が重いので、加藤山羊の方から担当さんに電話してもらったところ、やはりこの企画は、この雑誌では難しそうだ、ということが分かった。
担当さんの話では、「編集部内でも企画書の段階では面白いということになったが、ネームになってみると《何か》が足りないという意見が出た。しかしその《何か》が具体的に分からず、とりあえずその都度気づいたことを修正するように指示を出していた」とのことで、これ以上続けても企画が通る可能性は薄いだろうと思われた。
最終的に「この企画はうちの雑誌に合っていないのかもしれません」という担当さんの言葉が出たので、「それは別の雑誌に企画を持ち込んで良いということですね」と判断し、企画を取り下げることにした。2年かけてやってきたことがこういう結果に終わるのは残念だが、そのおかげで次に進めるのだから、むしろ終わって良かったと思おう。
打ち合わせのあとはサスペンスの企画のシナリオの修正を進め、夕飯の支度をする。今日はごぼうと牛バラ肉の炒め煮と、スナップエンドウを茹でたものと市販の漬物。夫も早く帰ったので家族揃って食べた。
食後は台所のシンクを掃除して風呂に入り、子供が寝たあとはノンアルコールビールを飲みながら録画のアニメ『甲鉄城のカバネリ』を観る。

その後、今日の打ち合わせの結果など夫に報告して1時就寝。