やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

あれは多分推敲ではなかった

5時50分起床。晴れ。眠気覚ましに筋トレとカーペットの掃除をしたあと、短編ミステリーの推敲を少し進める。朝食は昨日のイワシの蒲焼をご飯にのせて食べた。それとキュウリとワカメの酢の物とヨーグルト。
夫と子供が仕事と学校に行ったあと、ある雑誌で進行中のサスペンス漫画の企画のネームの第一稿が届いたのを読む。この企画の作家さんとは初めてお仕事をさせていただくのだが、ファイルを開けてみてそのネームのクオリティの高さに鳥肌が立った。
今までの仕事では、自分のシナリオが大体その通りの流れでネームになることが多かったのだが、今回届いたネームは冒頭から自分がシナリオに書いていないインパクト満点のシーンで始まり、そして不要なシーンは削られ、印象的なコマ割りでグイグイ読ませるものに仕上がっていた。言葉は悪いが、バケモノじみたセンスと技術力だと思った。
この人と仕事をさせてもらうなら、自分はバケモノみたいに面白い話を書かなければいけない。と、朝から非常にテンションが上がる。ネームはまだ第一稿ということで、これから修正も入るのだが、絶対に企画を通してこの連載を勝ち取りたい。
昼まで短編の推敲をして、郵便局で生活費を下ろしてスーパーで買い物してくる。昼食は惣菜コーナーで買った野菜あんかけ焼きそば。食後、20分昼寝してから作業を再開する。
ミステリーの短編、推敲をしながら描写を書き足したり、説明が足りない部分を補足していたら、第一稿の時点で原稿用紙ジャスト50枚だったものが、今日の昼の時点で72枚まで膨らんでしまった。午後からはこれを本当の意味で推敲して削っていく。もう「本当の意味で」とか言っている時点で最初の推敲は推敲じゃなかったと認めているようなものだが。
今日は夫が早く帰ってくれたので、子供に夕飯を食べさせるのをお願いして(材料だけは買ってあった)19時半まで作業をする。最終的に原稿用紙60枚まで削ることができたので、これは短編と呼んで差し支えないだろう。20時、見直して担当さんにメールで送り、夕食。市販のピザにじゃがいもやウインナーなど具を増量したものを食べ、ビールを飲む。
台所の掃除をして風呂に入って日記を書いて子供を寝せたあとは、夫と映画。

自分が父の日のプレゼントにあげた『DENKI GROOVE THE MOVIE?』をワインを飲みながら観る。色々と自分が知らなかった電気グルーヴの歴史が分かって、懐かしい曲をいっぱい聴けて、非常に楽しい映画だった。1時就寝。