やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

漫画ばかり読んでいました

現在進めている新連載の企画だが、二つの企画の担当さんから「魅力的な主人公を考えて欲しい」、「主人公をもっと魅力的にして欲しい」と似たようなオーダーをいただき、魅力的な主人公とは何かを学ぶため、今週はずっと、色々な漫画を読んでいた。
仙台生まれの若者が主人公のジャス漫画『BLUE GIANT

自殺未遂者達のサバイバル漫画『自殺島やたら可愛い将棋漫画『3月のライオンドラマにもなっていた『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
フラジャイル(1) (アフタヌーンKC)

フラジャイル(1) (アフタヌーンKC)

登場人物全員が死んでいる『死役所』
死役所 1巻 (バンチコミックス)

死役所 1巻 (バンチコミックス)

あまり挙げてもきりがないのでこれくらいにするが、どれだけ読んでもなかなか《魅力的な主人公》というものが掴めない。と言うか、自分の書く物語の中で魅力的に描かれなければいけないので、その作品の中で魅力的な主人公であっても、自分の世界に嵌まらないのだ。
だが、ある漫画に脇役として登場したキャラクターが、その作品の中では単なる《ダメな人》なのだが自分にはとても魅力的に思えて、主人公の性格を形作るヒントになった。もう少し練っていけば、魅力的な主人公を作れそうである。
自分が書かないジャンルの漫画ばかりたくさん読んで、これは単に好きな漫画を読んでいるだけで仕事じゃないのでは?と後ろめたい気持ちでいたのだが、インプットが無駄にならなくて良かった。