やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

柔道練習会で憧れの先生方に会う

5時20分に起きて登校する高3息子と部活に行く高2長女を起こし、ごみ捨てしてからランニングへ。久々に林の中を通るコースに向かったところ、歩道脇の湿地で夜行性のはずのウシガエルが鳴いていた。あまり好きなカエルではない(怖い)ので、遭遇しないよう祈りつつ走る。

帰宅してメルマガを書いたあと、部活が休みの中3次女を起こして洗濯をする。朝食を済ませて荷物を準備して、次女を連れて道着を持ってバイクで県立武道館へ。今日は柔道連盟主催の女子練習会に参加することになっていた。

事前に知らされていたのだが、今回の練習会では漫画『柔道部物語』の作者で現在イブニングで『女子柔道部物語』を連載中の漫画家の小林まこと先生、そして『女子柔道部物語』の主人公《神楽えも》のモデルであるアトランタオリンピック金メダリストの恵本裕子先生、さらに漫画の中では《持丸晃菜選手》として登場するソウルオリンピック銅メダリストの北田典子先生がスペシャルゲストとして指導してくださることになっていた。今こうして書いていても豪華過ぎて夢かと思うような面々である。

中でも自分にとって小林まこと先生は特別な存在で、先生の作品は全部読んでいるし、柔道を始めたのも小学生の時に『柔道部物語』を読んだからだった。中学も高校も柔道部に女子部がなく、結局大人になってから諦め切れずに30代半ばで柔道を習い始めた。それに巻き込まれたうちの子供達も、小林先生のおかげで柔道に出会えたということになる。

先生方の紹介のあと、準備運動をしてから立ち技の打ち込みをする。それぞれの打ち込みを見ながら、講師の森山かおり先生(『女子柔道部物語』には《九戸かおり先生》として登場する)やスペシャルゲストの先生方が間に入って指導してくれた。自分と打ち込みをしていた人に教えるために自分が北田先生と組み合うという事態が起きたのだが、組んだ瞬間にとんでもない圧を感じ、ここから技が出たら絶対に逃れられないと思った。

何度か休憩の時間があったので、その隙に小林まこと先生にご挨拶と自己紹介をして、漫画原作の仕事をしていることと、先生が描かれた作品のおかげで大人になってから柔道を始めたということを伝えることができた。いつか講談社のパーティーなどでお会いできたらと思っていたのだが機会がなく、初めてお話しできて感激だった。

打ち込みのあとは投げ込みと乱取りをして、一か月半振りの稽古だったが無事に怪我なく練習を終える。お疲れのところ申し訳なく思いつつも、小林先生に『女子柔道部物語』にサインをいただいた。娘も一緒に先生と写真を撮っていただき、本当に嬉しく、思い出に残る時間となった。

武道場を出たあとは急いで着替えて身なりを整え、練習の見学に来ていた(そして持参した『1・2の三四郎』に小林先生のサインをもらっていた)夫に次女と自分の道着を預けてバイクで駅に向かう。慌ただしいことに、午後に息子の学校の父母会があったのだ。

バイクを駐輪場に停めて駅のドトールで5分でミラノサンドBとアイスコーヒーの昼食を済ませ、バスで学校へ向かう。敷地が広いので若干迷いながらも息子の教室に辿り着き、動画による学校長の挨拶、校費や進路状況についての説明を受けたあと、保護者と学級担任、副担任での懇談会となる。

顔を合わせての懇談会は、おそらく2年振りだったと思う。その間にクラス替えもあり、知っているお母さんが一人もいない中で話していたので、色々と他のお子さんのことや先生のお話が聞けて有意義だったのだが、かなり気疲れした。

土曜日はバスの本数が少なく、書店とスーパーで買い物して帰宅したのは18時近くだった。帰宅後は買ってきた雑誌『昭和50年男』7月号(伊集院光さんが表紙のラジオ番組が特集された号)を読む。

夕食は夫が鶏むね肉とニラともやしのオイスター炒めを作ってくれた。食後、『昭和50年男』を読んだあと漫画『裏バイト:逃亡禁止』を読むうちに気づいたら眠り込んでいた。ベッドに移動して23時半就寝。

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