やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

小説家デビュー10周年を迎えました

本日、矢樹純は小説家デビュー10周年を迎えました。

力不足のために、その10年の半分近くは仕事の依頼のない状況でしたが、現在はありがたいことに、割とコンスタントに作品を世に出す機会をいただけています。

先月発売された5年ぶりの長編ミステリー『残星を抱く』に続き、今月はデビュー以来初めてアンソロジーに短篇を選出していただいた『現代の小説2022 短篇ベストコレクション』が発売されます。

自分が今、こうして小説を書き、読んでいただけるのは、まずは自分と出版社さんとを繋げてくださった作家のエージェント会社《アップルシード・エージェンシー》さんのおかげです。
担当エージェントの栂井理恵さん、ここまで支えていただき、本当にありがとうございました。

www.appleseed.co.jp

またお仕事のご依頼と書き上げた原稿へのアドバイスをくださる編集者の皆さま、応援してくださった書店員さん、作品を読んでくださった読者の皆さまに、心から感謝いたします。

そして頼まれなくても書くこと、より面白い小説を書こうと努力することをやめなかったかつての自分にも、よく頑張ったと言いたいです。

あと、いつも支えてくれて元気をくれた夫と子供達もありがとう。

このたびデビュー10周年を記念して、絶版となったデビュー作『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』の電子版を出版いたしました。
現在の表現に合わない箇所などを加筆修正をした上で、電子版に寄せた著者あとがきを追加収録しています。

長らく手に入りにくい状況でしたが、ぜひこの機会に多くの方に読んでいただきたいです。こんな冒頭シーンから始まる、ある因習の残る集落を舞台に主人公の《矢樹純》と心理カウンセラー《桜木静流》が首なし死体や足跡のない雪の上の焼死体の謎を解く長編ミステリーです。

またデビュー10周年を迎えるこの日に、矢樹純の公式サイトがオープンしました。
漫画原作者としての作品を始め、小説、エッセイなどのこれまでのお仕事、ご紹介いただいた書評やインタビュー記事などが掲載されています。

www.yagi-jun.com

サイトのイラストは実妹で漫画家の加藤山羊が描いてくれました。
お仕事のご依頼、作品の感想や矢樹へのメッセージなども問い合わせフォームからお送りいただけます。

デビュー作を含め、出版できた小説はまだ6作と少ないですが、ここからさらに様々な作品を書いて成長していくつもりです。

これからも、今の自分に書ける精一杯の面白い小説をお届けできればと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。