やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『マザー・マーダー』細谷正充賞を受賞しました

昨年末に光文社から発売された連作短篇ミステリ『マザー・マーダー』が第五回細谷正充賞を受賞しました。

bunjinbokkaku.com

細谷正充賞は、書評家の細谷正充さんがその年に発売された新刊から、ジャンルを問わず優れた5作品を選出する賞です。

hon-hikidashi.jp

『マザー・マーダー』は自分にとって、デビュー9年目にして初めての連載作品であり、初めて挑戦した連作短篇であり、そして初めて四六判の単行本として出版された、とても思い入れのある作品です。
受賞が叶わず文庫でデビューし、そのデビュー作が売れずに何年も次作が出せなかった自分は、この作品でやっと、きちんと受賞してデビューした作家の方々と同じスタートラインに立つことができたと思えました。

そうして出版された『マザー・マーダー』は、とてもありがたいことに、新聞や雑誌の書評で取り上げていただいたり、さらには『ダ・ヴィンチ』の《今月のプラチナ本》に選んでいただいたりと、様々なところでご紹介いただきました。

ddnavi.com

ですが自分のように知名度の低い作家の作品は、それでも手に取ってもらうことが難しいようで、なかなか売れ数には繋がりませんでした。
『マザー・マーダー』は間違いなく面白い、自信を持っておすすめできるミステリですが、実は現時点では、それほど多くの方に読んでいただけていないのです。

発売からすでに10か月が経とうとしており、もう書店さんの棚からも消えているのだろうと諦めかけていたタイミングでの細谷正充賞の受賞は、本当に嬉しく、報われた思いでした。

『マザー・マーダー』の連載中には、作品を書くこと以外に作家として苦難を味わうトラブルに見舞われ、担当エージェントの栂井理恵さんをはじめ、たくさんの方に支えていただきました。
また選評で評価していただいた各作品の方向性の違いは、担当編集の吉田晃子さんに短篇集の中でそれぞれ変化をつけるようにとアドバイスいただいたおかげです。

多くの皆さまの力に助けられて、このたびの受賞に繋がったのだと、心から感謝しています。その方々に恩をお返しするためにも、『マザー・マーダー』が、さらにたくさんの方に読んでいただけることを願っております。

どうか皆さま、よろしくお願いいたします。

新連載『幸せの国殺人事件』スタート

本日、ポプラ社のWEB astaにて矢樹純の新連載『幸せの国殺人事件』がスタートしました

www.webasta.jp

こちらは矢樹純の小説としてはおそらく初めて、小中学生でも読める作品となっております。

ポプラ社に対しては、絵本や児童書など子供向けの本が多いというイメージがあったので、ご連絡をいただいた時には「自分のような嫌な話ばかり書く作家になぜ…」という戸惑いもありました。ですが編集者さんとの初めての打ち合わせで「平山夢明先生の『ダイナー』もポプラ社です」というお話を伺い、「ぜひとも書かせてもらいたい!」という気持ちになりました。
しかし、その上で編集者さんからいただいたご依頼は、自分の得意とする嫌な話ではなく《大人と子供の両方が夢中になって読める物語》でした。

その提案を受けて、今の自分が読みたい、そして自分が子供の頃にはこんな話が読みたかった――というプロットを考えました。
『幸せの国殺人事件』は、神奈川県藤沢市に暮らす中学1年生の少年が、同級生の友人達とともに、5年前に閉鎖された地元の遊園地《ハピネスランド》を巡る事件に巻き込まれていく長編ミステリーです。

このお話では遊園地だけでなく、ゲームが重要な鍵となっています。これまで、『逆転裁判』シリーズ以外のゲームをほとんどやったことがなかったのですが、この連載のためにオンラインゲームというのを初めてプレイしてみました。作品に登場する《ゲームの戦闘が下手な人》の描写は、完全に作者がモデルです。

月2回の更新で、手軽に読んでいただける分量ですので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。

ちなみにこのバナーは遊園地のチケットをイメージしてデザインしてくださったそうで、あまりに素敵なので厚紙にプリントアウトして仕事机に飾っています。

無料で読んでいただけますので、まずは第一話、ぜひお試しで読んでみてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

小説家デビュー10周年を迎えました

本日、矢樹純は小説家デビュー10周年を迎えました。

力不足のために、その10年の半分近くは仕事の依頼のない状況でしたが、現在はありがたいことに、割とコンスタントに作品を世に出す機会をいただけています。

先月発売された5年ぶりの長編ミステリー『残星を抱く』に続き、今月はデビュー以来初めてアンソロジーに短篇を選出していただいた『現代の小説2022 短篇ベストコレクション』が発売されます。

自分が今、こうして小説を書き、読んでいただけるのは、まずは自分と出版社さんとを繋げてくださった作家のエージェント会社《アップルシード・エージェンシー》さんのおかげです。
担当エージェントの栂井理恵さん、ここまで支えていただき、本当にありがとうございました。

www.appleseed.co.jp

またお仕事のご依頼と書き上げた原稿へのアドバイスをくださる編集者の皆さま、応援してくださった書店員さん、作品を読んでくださった読者の皆さまに、心から感謝いたします。

そして頼まれなくても書くこと、より面白い小説を書こうと努力することをやめなかったかつての自分にも、よく頑張ったと言いたいです。

あと、いつも支えてくれて元気をくれた夫と子供達もありがとう。

このたびデビュー10周年を記念して、絶版となったデビュー作『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』の電子版を出版いたしました。
現在の表現に合わない箇所などを加筆修正をした上で、電子版に寄せた著者あとがきを追加収録しています。

長らく手に入りにくい状況でしたが、ぜひこの機会に多くの方に読んでいただきたいです。こんな冒頭シーンから始まる、ある因習の残る集落を舞台に主人公の《矢樹純》と心理カウンセラー《桜木静流》が首なし死体や足跡のない雪の上の焼死体の謎を解く長編ミステリーです。

またデビュー10周年を迎えるこの日に、矢樹純の公式サイトがオープンしました。
漫画原作者としての作品を始め、小説、エッセイなどのこれまでのお仕事、ご紹介いただいた書評やインタビュー記事などが掲載されています。

www.yagi-jun.com

サイトのイラストは実妹で漫画家の加藤山羊が描いてくれました。
お仕事のご依頼、作品の感想や矢樹へのメッセージなども問い合わせフォームからお送りいただけます。

デビュー作を含め、出版できた小説はまだ6作と少ないですが、ここからさらに様々な作品を書いて成長していくつもりです。

これからも、今の自分に書ける精一杯の面白い小説をお届けできればと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』電子版発売

本日、矢樹純のデビュー作である『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』の電子版が、電子書籍専門の出版社であるアドレナライズより発売されました。

いじめを娯楽とする因習の残る、青森県のP集落――。その集落のかごめ山と呼ばれる山の中にある縁切り寺を訪れた主人公の《矢樹純》が、心理カウンセラーを名乗る《桜木静流》とともに、首なし死体や足跡のない雪の上の焼死体など、不可解な状況で起きた連続殺人事件の謎に立ち向かう長編ミステリーです。

Amazonの他、楽天ブックスブックウォーカーなど、各ストアでダウンロード可能です。

books.rakuten.co.jp

bookwalker.jp

自分は10年前の2012年8月に小説家としてデビューしたのですが、こちらのデビュー作はすでに絶版となり、電子版も出ていませんでした。
なので『夫の骨』などの短編集で矢樹純を知った新しい読者の方には、デビュー作を読んでいただく手段がなかったのです。

インタビューなどでも何度かお話ししていることですが、自分はデビュー作が売れず、続編である2作目をデビューした版元から出すことができませんでした。そのため、デビュー後の何年かは、Kindleでの個人出版で作品を発表していました。

しかしそれらの小説を紙の書籍として出版し、より多くの方に届けることを諦めきれず、著者エージェント会社のアップルシード・エージェンシーに相談しました。そしてようやく、強迫性貯蔵症の少女が心理カウンセラーの桜木とともに孤島の療養所を訪れ、首なし殺人事件の謎を解く桜木シリーズ2作目の『がらくた少女と人喰い煙突』、そして表題作が第73回日本推理作家協会賞短編部門を受賞することになる『夫の骨』を世に出すことができたのです。

このたび、小説家デビュー10周年を迎えるにあたって、担当エージェントの栂井さんから、デビュー作を電子版として出版することを提案いただきました。
デビュー作はもう手に入らないのかというお問い合わせをいただくことも多く(Amazonなどで中古品は出品されているのですが定価より高いのです)、なんとかならないものかと感じていたので、とても嬉しいお話でした。

出版にあたってはストーリーや構成を大きく直すことはしませんでしたが、伝わりにくい記述や現在と合わない表現などを加筆修正しています。そして電子版に寄せて、著者あとがきも追加収録いたしました。

『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』は、改めて読み返しても、デビュー作でよくこれをやったと自分を褒めたくなるような仕掛けが施され、読んだ人を楽しませたいという思いの丈が詰め込まれた素晴らしい作品でした。

デビュー時からとても気に入っている、こちらの素敵なカバーイラストの使用を許可してくださった藤丘よう子様。著者校正の膨大な細かい赤字を反映してくださったアドレナライズの井手邦俊様。そして出版の提案をしてくださった栂井理恵様。本当にありがとうございました。

デビューから10年目の今、自信を持ってお届けします。
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

長編ミステリー『残星を抱く』発売

5年ぶりとなる矢樹純の長編ミステリー『残星を抱く』(祥伝社)、7/13発売予定ですが、すでに今日の時点で入荷している書店さんもあるようです。
Amazonなどでも発売中となっております。

こちらの長編の企画が持ち上がったのは2019年、4月に『夫の骨』を祥伝社文庫から出していただいたあとの打ち上げの席でした。

まだ6月のことで、『夫の骨』は書評で取り上げていただいたりと、それまでの作品に比べれば評価していただけたものの、まだ重版も掛かっていませんでした。ですが祥伝社の編集さんはこの時点で、次作を書いてほしいと言ってくださったのです。

自分が小説家としてデビューしたのは2012年でしたが、デビュー作も、デビューした版元とは別の出版社で出してもらった2作目もまったく売れず、この『夫の骨』がやっと3作目という状況でした。つまりその時の自分は、何の実績もない作家でした。

「また書いてほしい」と言ってもらえたことが本当に嬉しくて、その打ち上げから2週間でプロットを書き上げて送りました。
この頃、自分は今さらになってジェフリー・ディーヴァーにハマっていて、特にノンシリーズの『追撃の森』が好きだったので、同じように家族の問題を抱えた女性が勇敢に敵と戦う話を書きたいと考えました。それで刑事の妻である《柊子》を主人公とし、主婦である彼女がある事件に巻き込まれていくというストーリーを書いたのです。

ところがプロットにOKをもらえて、資料を集めたり取材の申し込みをしたりと執筆の準備を始めた頃から、徐々に自分の仕事が忙しくなってきました。
短編集である『夫の骨』が評価され、また翌年にその表題作が日本推理作家協会賞短編部門を受賞したことで、短編の依頼を多くいただくようになりました。連作短編の企画で初めての小説の連載も始まりました。この時点では漫画原作の連載もあったので、腰を据えて取り組まなければならない書き下ろし長編の企画は、なかなか手をつけられない状態が続きました。
それでも祥伝社の編集さんは気長に待ってくださって、連載の合間を縫って少しずつ書き進めた長編は、2021年の8月末にようやく脱稿しました。

その原稿を読んでもらった上で打ち合わせをしたのですが、元々は文庫書き下ろしの企画だったこの作品に対し、編集さんは「単行本で勝負したい」と言ってくれました。そして詰め込みすぎてしまったエピソードを整理して、なおかつさらに説得力のあるお話となるようアドバイスをもらい、《勝負できる》作品に仕上げるべく、改稿することになったのです。

自分にとって長編はこれがまだ3作目で、しかも四六判の単行本で出してもらえるのは初めてのことです。読み終えた時に、絶対に満足してもらいたい。これまで感じたことのないプレッシャーの中、改稿に取り掛かることになりました。
改稿にはかなりの時間とエネルギーを費やしましたが、新たなアイデアを練り、それにそぐわない要素を削っていく過程は、登場人物に改めて向き合い、この物語を《あるべき形》に作り直していく手応えが感じられました。この作品を通して、小説家としてまた一歩、成長できたと実感しています。

素晴らしい装画は『夫の骨』と同じく安楽岡美穂さんが描いてくださいました。最後まで読み終え、本を閉じた時に、この山と空の情景を様々な思いで味わっていただければと思います。

読者の皆さまにとって、この小説と過ごす時間がドキドキワクワクする、幸せで充実したひと時となるよう願っています。
どうか多くの方に手に取っていただけますように。

七夕の夜に現れたもの

5時10分起床。お弁当を作る途中で朝練の次女を起こす。上の子達を起こしたあとはランニングへ。今日は考え事をしていたらいつもより早いペースで走っていたようで、1分半ほど短いタイムで帰ってこれた。

その後、掃除機がけをしてメルマガを書く。洗濯のあと、夫の分のアイスコーヒーだけ淹れて外出。連日の忙しさのせいか、このところ仕事をするのがつらくなってきた(すぐエネルギーが切れて眠くなる)ので、今日は気分を変えるために外で作業してみることにした。

行こうとした喫茶店の駐車場が満車だったので、その近くのファミレスへ。ドリンクバー付きのサラダモーニングを頼んで仕事を始める。過去作品の電子版の著者校、作業自体は集中して快適にできたが、長居をするのは気が引けて1時間ほどで店を出る。結局、分量的には数枚しか進まなかった。

駅近くまで戻り、駅ビルの書店で柊サナカさんの新刊を買ったり、服を見たりしてからスーパーへ。食料品など買い物して昼過ぎに帰宅して、そのあとはまた著者校に戻る。

コーヒー休憩や夕飯の支度、メールの返信などを挟んで今日は19時半まで働いた。だが前に直した範囲をもう一度見直すなどの作業をしていたため、枚数はあまり進まず。今日一日で13枚。全96枚の63枚目まで。

お風呂に入って夕飯(チキンバジルソテーを作った)のあと、子供達に七夕のデザートのフルーツ杏仁を食べさせる。

その後、『スキップとローファー』3巻を読みながらくつろいでいると、長女が自室で口にも出せない恐ろしい昆虫を目撃したとのこと。今シーズン初である。

よりによって虫に強い夫が出社してしまった日で、なんとか自分が薬剤を駆使して退治し、息子に後始末をしてもらった。

一日の終わりに心を削られたが『スキップとローファー』の続きを読んだら少し回復した。ベッドで怪談本を読み23時就寝。

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昼飲みと美術展

5時10分に起きてお弁当を作り、子供達を起こしたあとはランニングを休みにして筋トレをする。今日は友達と遊びに出かけるので、朝から汗をかきたくなかった。腕立て伏せとスクワット、腹筋を組み合わせて20分程度運動する。

浴室の排水口の掃除をして日記とメルマガを書き、洗濯と朝食を済ませる。そのあと、いつもの習慣で淹れてしまったアイスコーヒー飲みつつ出掛ける準備と身支度をして10時頃に家を出た。

バスと電車で渋谷に向かい、そこから銀座線で京橋へ。早く着いたのでビル内のベンチでしばらく資料本を読んでいた。時間になったところで待ち合わせをしていた日比谷バーに向かい、友達と合流する。

予約していた2時間飲み放題のコースで、鴨と大根のサラダやローストビーフ、トリュフ塩のフライドポテトなどをつまみに様々なカクテルを飲みつつおしゃべりする。家族のことや漫画家さんのこと、健康のことや仕事のことなどたくさん話した。

最後のデザートに合わせるカクテル、前回頼んだダージリンオレンジという紅茶のカクテルが美味しかったのだがメニューに無くて、何となく名前が気になったブラックルシアンというのを頼んだ。これが甘いものに凄く合う味で、あとで友達が調べてくれたのだがウォッカとコーヒーリキュールのカクテルだった。アルコール度数は高めだと思うが美味しかった。

ほろ酔いでお店を出たあとは少し歩いて東京ステーションギャラリーへ。アンドレ・ボーシャンと藤田龍児の企画展を観る。

www.ejrcf.or.jp

自分はアンリ・ルソーの絵が好きなのだが(きっかけは原田マハ先生の『楽園のカンヴァス』)、このアンドレ・ボーシャンという人はアンリ・ルソー以来の最も優れた素朴派の画家と呼ばれているそうで、サイトのトップに載っている絵がまさにそんな絵だったので観に行ったのだ。

だが実際に展示された絵を見ると、藤田龍児の方がより不思議で、温かいのだがちょっと怖さのようなものもあって自分の好みだった。どちらの画家も思った以上に作品点数が多く、最後には二人の作品を比較した解説もあって充実した内容だった。

ミュージアムショップで買い物をして友達と東京駅で別れ、また電車とバスで帰宅。塾に行く次女に温めたカレーを食べさせて送り出したあとは資料本を読む。

お風呂に入って夕食後は資料本を読むが、昼に結構飲んだせいで眠くなり、気づいたらウトウトしていた。ベッドに移動して22時半就寝。

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中体連とホラー短編赤入れ

5時半起床。中学最後の市の柔道大会個人戦に出場する中3次女を起こす。階級の体重は朝計って無事にクリアしたが、朝ご飯は計量後に食べるとのこと。次女を送り出したあとは昨日の続きでホラー短編のゲラの赤入れをする。

高3息子は7時前、高2長女は8時過ぎにそれぞれ自分で起きてきた。途中、洗濯物を干すなどしながら9時に赤入れを終わらせ、そのあとシーツ類を洗濯して布団を干す。

夫は息子を連れて塾の三者面談へ。自分は布団を裏返したりしつつ、ゲラの見直しをしてまた少し手を入れ、スキャンしてPDFファイルにまとめる。長女は友達と一緒にテスト勉強をすると言って昼前に出ていった。

布団を取り込んでからインスタントのグリーンカレーヌードルで昼食を済ませ、そのあとは掃除機がけとトイレ掃除をする。その後はまた仕事。『不知火判事…』の単行本化に向けての改稿を進めていく。

15時、試合を終えた次女が帰宅。3位に入賞し、来月の県大会への出場が決まったとのこと。かなり強い子がいる階級なので、勝ち残れて本当に良かった。次女もこれで友達と一緒に県大会に行けると喜んでいた。

そのあとは買い物へ。次女のバスの定期が切れたのと、3位入賞のご褒美に少し高めのさくらんぼも買った。帰宅して次女が週明けに進路希望調査を出すので志望校の偏差値や最寄駅を調べるのを手伝い、その後は夕方まで『不知火判事…』の改稿。今日は26枚進んで全460枚の108枚目まで。

夕飯は久々の外食。家族で近所の回転寿司に行った。お腹いっぱい食べて帰宅したあとは順番にお風呂に入り、夜は夫とハイボールを飲みつつ録画の『日本沈没』を観て怪談本を読んで23時就寝。

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高総体と再校赤入れ

5時半に起きて登校する高3息子と高総体予選の団体戦に出る高2長女を起こす。長女の高校は女子部員の人数が足りず、ずっと団体戦には出られなかったのだが、今回他校の子と合同チームを組んで初めて出場できることになった。ちなみにそのチームの子は長女が中学時代から仲良くしている子で、久々に友達と一緒に戦えると張り切っていた。

今日は仕事をしたかったのでランニングは休みにした。昨日やる余裕がなかった台所のシンクの掃除(毎週金曜のルーティンにしている)をして、部活に行く次女を起こしてごみを捨ててから書き下ろし長編の再校ゲラの赤入れを進める。

途中で洗濯物を干して、妹の加藤山羊が誕生日だったのでお祝いのメッセージを送ってから朝食。洗い物をしたあとはまた仕事に戻る。夫は今日は息子の学校の授業参観に出かけていった。

10時過ぎになって長女の試合がそろそろ始まるのでコーヒーを淹れつつインスタライブで観戦。かなり接戦だったのだが、最後の最後で技有を取られ、チームの子も負けてしまったので一回戦敗退となった。だがずっと攻め続けていて良い試合だったと思う。

その後、男子の試合も観て柔道部のお母さん方とLINEのやり取りをしつつ赤入れを続ける。昼食は残り物で済ませて夕方までリビングで作業し、その後は家族が帰ってきたので寝室に移動する。長女、負けてしまったが先生にも積極的で良かったと褒めてもらえたそうで、特に落ち込んではいなかった。

夕飯は夫がチキンソテーを焼いてくれたのだが、自分は食事をとる余裕がなくて今日も夕食抜きで働いていた。0時まで頑張って残り6ページを残し287ページ目まで。そこで限界となったので切り上げてお風呂に入ってベッドで怪談本を読み、0時半就寝。

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柔道練習会で憧れの先生方に会う

5時20分に起きて登校する高3息子と部活に行く高2長女を起こし、ごみ捨てしてからランニングへ。久々に林の中を通るコースに向かったところ、歩道脇の湿地で夜行性のはずのウシガエルが鳴いていた。あまり好きなカエルではない(怖い)ので、遭遇しないよう祈りつつ走る。

帰宅してメルマガを書いたあと、部活が休みの中3次女を起こして洗濯をする。朝食を済ませて荷物を準備して、次女を連れて道着を持ってバイクで県立武道館へ。今日は柔道連盟主催の女子練習会に参加することになっていた。

事前に知らされていたのだが、今回の練習会では漫画『柔道部物語』の作者で現在イブニングで『女子柔道部物語』を連載中の漫画家の小林まこと先生、そして『女子柔道部物語』の主人公《神楽えも》のモデルであるアトランタオリンピック金メダリストの恵本裕子先生、さらに漫画の中では《持丸晃菜選手》として登場するソウルオリンピック銅メダリストの北田典子先生がスペシャルゲストとして指導してくださることになっていた。今こうして書いていても豪華過ぎて夢かと思うような面々である。

中でも自分にとって小林まこと先生は特別な存在で、先生の作品は全部読んでいるし、柔道を始めたのも小学生の時に『柔道部物語』を読んだからだった。中学も高校も柔道部に女子部がなく、結局大人になってから諦め切れずに30代半ばで柔道を習い始めた。それに巻き込まれたうちの子供達も、小林先生のおかげで柔道に出会えたということになる。

先生方の紹介のあと、準備運動をしてから立ち技の打ち込みをする。それぞれの打ち込みを見ながら、講師の森山かおり先生(『女子柔道部物語』には《九戸かおり先生》として登場する)やスペシャルゲストの先生方が間に入って指導してくれた。自分と打ち込みをしていた人に教えるために自分が北田先生と組み合うという事態が起きたのだが、組んだ瞬間にとんでもない圧を感じ、ここから技が出たら絶対に逃れられないと思った。

何度か休憩の時間があったので、その隙に小林まこと先生にご挨拶と自己紹介をして、漫画原作の仕事をしていることと、先生が描かれた作品のおかげで大人になってから柔道を始めたということを伝えることができた。いつか講談社のパーティーなどでお会いできたらと思っていたのだが機会がなく、初めてお話しできて感激だった。

打ち込みのあとは投げ込みと乱取りをして、一か月半振りの稽古だったが無事に怪我なく練習を終える。お疲れのところ申し訳なく思いつつも、小林先生に『女子柔道部物語』にサインをいただいた。娘も一緒に先生と写真を撮っていただき、本当に嬉しく、思い出に残る時間となった。

武道場を出たあとは急いで着替えて身なりを整え、練習の見学に来ていた(そして持参した『1・2の三四郎』に小林先生のサインをもらっていた)夫に次女と自分の道着を預けてバイクで駅に向かう。慌ただしいことに、午後に息子の学校の父母会があったのだ。

バイクを駐輪場に停めて駅のドトールで5分でミラノサンドBとアイスコーヒーの昼食を済ませ、バスで学校へ向かう。敷地が広いので若干迷いながらも息子の教室に辿り着き、動画による学校長の挨拶、校費や進路状況についての説明を受けたあと、保護者と学級担任、副担任での懇談会となる。

顔を合わせての懇談会は、おそらく2年振りだったと思う。その間にクラス替えもあり、知っているお母さんが一人もいない中で話していたので、色々と他のお子さんのことや先生のお話が聞けて有意義だったのだが、かなり気疲れした。

土曜日はバスの本数が少なく、書店とスーパーで買い物して帰宅したのは18時近くだった。帰宅後は買ってきた雑誌『昭和50年男』7月号(伊集院光さんが表紙のラジオ番組が特集された号)を読む。

夕食は夫が鶏むね肉とニラともやしのオイスター炒めを作ってくれた。食後、『昭和50年男』を読んだあと漫画『裏バイト:逃亡禁止』を読むうちに気づいたら眠り込んでいた。ベッドに移動して23時半就寝。

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