やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

それでも私は殺さない

加藤家ではこの夏から、家の中でゴキブリを見かけても殺さないことに決めた。
目に付いた一匹を殺しても見えないところにはその30倍の数のゴキブリが隠れているのだろうし、頑張って殺したとしてもその死骸を捨てることは、とても気持ちが悪い。
自分はゴキブリが大嫌いだが、殺しても無駄で、しかも殺したあとの始末が嫌なのだから、ゴキブリが見えないところに逃げ込んでくれるのを待つのが一番利口なやり方なはずだ。
今日、リビングに寝転がって本を読んでいたら自分の50cm横を大きなゴキブリが這っていた。秋のゴキブリは寒さでアホになっているのか、とんでもないところに出現する。しかも動きがのろいのでなかなか見えないところまで逃げてくれない。結局ゴキブリはリビングをウロウロしたあげくソファーの下という微妙な場所に隠れてしまい、いつ出てくるかと怖くてしょうがないので人間様の方がわざわざ寝室に移動してやった。