やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

怒る男

薬局に用事があって、ベビーカーを押しながら歩いて向かっていた。薬局まであと50メートルのところで、薬局のすぐ手前の交差点で信号待ちをしていた何やらカッコいい車の横にパトカーが来て、その車に左に寄って停まるように言った。車は薬局の前に停まり、その車の前にパトカーが停まり、警察官が降りてきた。停められた方の車の助手席からも男が降りてきたが、男は警察の方を見ようともせず、携帯電話で話をしていた。
自分も薬局までたどり着いて、側を通り過ぎた時に分かったのだが、実はその車は左ハンドルだった。つまりこの携帯電話で話している男は運転手で、運転中に携帯電話で話をしていて捕まったのだろう。そして男は電話の相手に向かって、警察官を無視しながら延々とキレ続けているようなのだ。
「だから今話せねえっつったろ? 分かってんの? ああ? 分かってねーよ全然!」という男の不機嫌な声を聞きながら店に入り、色々買い物をして店を出たら男はまだ電話の相手に「だから話せねえってハッキリ言ったのによー、グダグダグダグダ…あ? だからそーゆーことじゃねえって!」とキレていた。その側にイラついた顔の警察官が腕組みをして電話が終わるのを待っている。男の口調から電話の相手は女だと思われたが、こういう人間と付き合うのはさぞかし辛いだろうなあと同情した。
次女、一昨日は1歩、昨日は2歩だったが、今日はいきなり6歩歩いた。断乳2日目も無事に寝付き、朝までぐっすり寝てくれた。