やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

梅雨入りだというのに

娘が生まれる前は、息子のおむつは寝る時と外出時以外は布にしていた。別に「布の方が頻繁におむつ替えをするから愛情たっぷりで育てられる」とか、「赤ちゃんの肌に一番良いのは布おむつ」とか面倒くさいことを考えてではない。
自分は紙おむつの方が楽だからそっちにしておきたいのだが、人一倍金の出入りに厳しい牛人間が、自分で世話をするのでもないくせに紙おむつはもったいないとうるさいので布になったのだ。加えて自分も、実は意外にもリベラルとか左翼とかエコロジーといった一面を持っており、ゴミが増えるのは環境に良くないだろうと思ったので牛人間の意見に従って布おむつを使用することにした。
娘が生まれてから、さすがに面倒さの方が勝ったので牛人間を説得して息子も娘も紙おむつで育ててきた。紙おむつは楽だ。しかし、布おむつを使った経験がある者から見ると、本当にもったいない。1回使ったら捨てなければならないとはどういうことだ。確かに布に比べると格段にもれにくく、特にパンツタイプは着脱もしやすいのだが、1枚の値段が20円以上ということは1日に子供1人につき100円以上払っているわけである。100円あったらダイソーで600g入りのスパゲティが買える。6食分の炭水化物が買えてしまうのだ。
しばらくはその現実に目を瞑って便利な紙おむつを使ってきたが、昨晩、牛人間と家のローンのことで話し合っているうちにだんだんナーバスになってきて、とうとう今日からまた布と紙を併用するスタイルに戻すことにした。雨で洗濯物が乾かないという最悪なタイミングだが、何とか頑張っていきたい。