- 作者: 加藤山羊,矢樹純
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: Kindle版
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●因習の残る瀬戸内海の島を訪れた女子高生。彼女が蔵の中で見つけた、真っ赤な仏壇に隠された真実…《赤塗仏》
●「一番悪いことって、何だと思う?」奇妙な妄想に取りつかれた女友達。彼女の“気づき”とは…《咎の糸》●趣味の山歩きで出会った不気味な少年。「目を合わせてはいけない」けれど、私はどうしても“彼の顔”が見たかった…《山童》
●昭和初期、“奇蹟”の存在を証明するために、ある動物実験が行われた。研究者の狂気に翻弄される犬達の運命は…《奇蹟研究所の犬》
以上の4編を収録しました。
《赤塗仏》と《山童》はWeb漫画として公開したことがありますが、《咎の糸》と《奇蹟研究所の犬》は、恐らく読んだことのある方は少ないと思います。
どちらも10年以上前の作品で、《咎の糸》は第一子を生んだ直後に「よくこんな話書けるな」と自分でもうんざりしながら書いた、とても嫌なお話です。不倫をする若い女性への憎しみと、「赤ちゃんをうっかりベランダから落としちゃったらどうしよう」という恐怖がこの作品を書かせました。
《奇蹟研究所の犬》は、ただただ「秋田犬可愛い」という思いから書いた作品です。4編の中では唯一、後味が良いお話なので安心してお読みください。
価格はお買い求めやすく200円とさせていただきました。暑い日が続いておりますので、加藤山羊×矢樹純の精神にくるホラーで、ぜひ涼んでいただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。