やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

娘の再検診

先月、保健センターでやっている4ヶ月検診で「首の据わりが悪い」と再検査になった娘であるが、今日がその再検査の日で、また保健センターに行ってきた。待合室には他にも再検査になった赤ちゃんが結構来ていて、そのうち何人かは体がやけにグニャグニャしていたり、目つきが変だったりしていた。医者の診察を待つ間、不安な気持ちで他の赤ちゃんと娘とを見比べる。
自分の前に並んでいたお母さんが、グニャグニャした赤ちゃんを大切そうに抱いて診察ブースから出て来る。お母さんは自分と同い年くらいで、診察を終えた赤ちゃんの服を整えてやりながら「○○ちゃん、来月にまた診て貰おうねー」と優しく話しかけている。再検査になったのだ。赤ちゃんは笑顔でお母さんの顔を見つめている。お母さんも笑顔だ。
思わず、抱いていた娘の顔を見る。娘も自分の顔を見上げていた。自分と目が合うとニヤリと笑った。
診察の結果、娘は「何も問題無いですね。きちんと発達しているのでもう検査に来なくて大丈夫です」と言われた。娘を抱き、「もしもお前が障害児でも、一生大事にするからね」と、今だから言えるようなことを心の中で語りかけながら帰った。