やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

スピリッツ本誌にお邪魔します

(しばらくまた更新が滞っていたのは下記の理由で忙しかったからです。)

自分が野良ヤギと二人でやっている漫画家“加藤山羊”はスピリッツの増刊誌『スピリッツCasual』という雑誌で「イノセントブローカー」という漫画を、年3回という驚異的なペースで連載中である。次回の発売は8月なので余裕を持って仕事をしていたのだが、6月4日の夜に担当さんから「次回増刊に載る予定の分を、7月発売の本誌に載せてやっても良い」というお話を頂いた。

とても喜ばしい事態だが、締め切りが早まるため野良ヤギは大変であろう。しかし自分は別に大変じゃないから。そう思っていたら、この話を聞いた1週間後くらいに野良ヤギから「増刊の方の連載は、別に休みにならないみたいだよ」という予想外の報告を受け、急いでもう1本シナリオを作らなければならなくなった。そんなことは最初の話を聞いた時点で確認しておくべきことなのだが、仕事をする人間として自分は色々と欠けているのである。

で、急いでシナリオを書いて、野良ヤギに原稿の合間を縫ってネームに起こして貰って担当さんに送ったところ、大幅な直しが入った。それをちゃんと直せれば済む話なのだが、色々欠けている自分にはそんな「前の設定を生かしつつ要求されたことを盛り込む」というような器用なことは出来ず、結局自分で全ボツにして新しい話を作った。野良ヤギは原稿が忙しくてネームどころではないのでプロットを担当さんに送った。するとそれもまた直しが入り、やっぱり上手に直せなかったので全ボツにして新しい話を作った。失敗作の皿をバンバン割る海原雄山のようでもあるが、多分頭が弱いだけなのだと思う。

そんなわけで今、やっと担当さんのOKが出た3回目のシナリオを仕上げ、まだ編集長のOKは出ていないのであるが束の間の休息なので告知をしておこうと思う。

7月14日(土)発売の
ビッグコミックスピリッツ』33号に、
加藤山羊の「イノセントブローカー」
という読み切りが載りますのでぜひ読んでみてください。