やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

スローンとマクヘールの謎の物語

スローンとマクヘールの謎の物語

スローンとマクヘールの謎の物語

牛人間が友達から借りてきたので今日から始めた。今、50幕まで解いたところ。なるべく少ない手数で(木を育てずに)解答に辿り着けた場合の方が楽しい。しかし、こういう“自分が推理する”形式で謎を解くと、謎自体に対してあまり驚くことが無いのが残念だ。
これはそういうゲームだから仕方ないのだが、自分は推理小説を読む時、自分で推理することはなるべくしないで、探偵の推理にただ驚こうという気持ちで読んでいる。楽しむためにお金を払ったのに、わざわざ頭を使って、それで驚きを半減させてしまったら勿体ないからだ。
以前は“わざわざ頭を使った上で、自分の推理を上回る名探偵の推理に驚く”というのを楽しみに読んでいたのだが、一度大好きな作家さんの推理小説で自分の推理が当たってしまった時(←大好きな作家さんで全ての作品を読んでいると、どうしてもだんだんパターンが分かってしまったりするのだ)、嬉しいどころか本当にガッカリしたので、以来、「推理小説には素直な心で向き合おう」と心掛けている。