やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

そのタープが届いて2日目のことでした

去年、カーポートの上に広めのベランダを作ったので、今年の夏はそこで子供達をビニールプールで遊ばせようと思っている。ベランダは日中、かなり日差しがきついので、日除けのタープを張ることにした。牛人間がヤフオクで落札したタープが届いたのが、土曜日のことである。
土曜日と日曜日は出掛ける予定があったので、子供をプールで遊ばせるのは来週、夏休みに入ってからだと言っておいたのだが、組み立てられる物があると組み立てずにいられない牛人間は届いたタープを土曜日のうちに組み立ててしまった。タープは4本のポールで屋根を支えるような、ちょうど運動会のテントみたいな形で、サイズも大きいので安心してプール遊びが出来そうだった。しかし、ポールをどこにも固定していなかったので、牛人間に「強い風が吹いたら危ないから、ポールをしっかり固定するか、一旦片付けた方がいいよ」と注意し、そしてそのまま自分はタープのことを忘れていたのである。
今日は幼稚園でまたバザーの実行委員の会議があり、自分は朝から昼過ぎまでずっと幼稚園にいた。今日の横浜は風が強く、会議室の窓がガタガタ鳴っていて「そう言えば…」とタープのことを思い出したのだが、危ないかもしれないと思いながらも一旦家に帰って様子を見て来るということをせず、ただ「会議が終わったら早く帰らなきゃ」とばかり考えていた。あとで考えると会議を抜ければ良かったということが分かるのだが、不安や心配で冷静さを失っている最中、自分は物凄く頭が悪くなる。何か起きた時にはサバイバル出来ないだろう。
で、会議が終わって子供達を教室に迎えに行って急いで帰ったら、タープはぐちゃぐちゃに壊れ、ベランダに置いてある木製ブランコとベランダの柵に絡まっていた。ポールも折れ曲がっていた。子供達は「うわ〜、テントが壊れちゃった〜!」となぜか大はしゃぎで、その声を聞いたお向かいの奥さんが顔を出し、「ベランダからぶら下がってたポール、車に当たりそうだったから外しちゃったよ。カーポートに置いてあるから」と教えてくれた。
タープの残骸とポールを家の中に片付けて、お向かいの奥さんに改めてお礼とお詫びを言いに行ったあと、牛人間の携帯に電話して報告したら「ええ!? そんな強い風が吹くことってあるの!?」と大げさに驚いたあと、「それで、直りそう?」と聞かれたので、「ポールが直角以上に曲がってるから直らないと思うよ」と答え、電話を切った。
そんな散々な目に遭ったが、自分にとってちょっとだけ良いことが起きるかもしれない。何日か前、牛人間と政治の話をしていて、自分が「次の総選挙では民主党政権交代すると思う」と言ったら牛人間は「いや、民主党は勝てないよ」と言い、「じゃあ賭けるか」ということになったのだ。昨日の都議選で民主党が圧勝したことで政権交代の可能性が高まった上に総選挙も前倒しになりそうで、近いうちに牛人間から結構な金額のお小遣いを頂けるのではないかと思う。