やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

最新作『女囚霊』本日配信開始です


昨年から約半年間取り組んでいた加藤山羊の最新作が、今日から小学館の携帯コミックサイト『コミック小学館ブックス/モバMAN』(※上の画像のQRコードからどうぞ。携帯の人はこちらのアドレスで→http://csb.shogakukan.co.jp/mm/)で配信開始となる。
タイトルは『女囚霊』で、ジャンルは“本格サスペンスホラー”である。わざわざ“本格”とか言ってるのは、自分の中で“本格”は「きちんと決まり事を守った」作品のことで、この『女囚霊』はその部分にこだわって描いた漫画だからだ。サスペンスとホラーの形式を守り、サスペンスとホラーが好きな人を裏切らないような作品に仕上がったと思う。自分も作画者の野良ヤギもサスペンスとホラーを大変愛しているので、誠実に仕事をしたつもりだ(それをいちいち言うのが痛いということは承知しているが、どうか言わせて頂きたい)。
ストーリーの舞台は東北のとある女子刑務所。逃げ場の無い閉鎖された空間で、正体不明の“女囚霊”に次々と襲われていく受刑者達を描く。全11話で、加藤山羊としては初めての中編作品だ。『イノセントブローカー』などの読み切りはいつもページが足りなくてネームが詰まって大変なことになるのだが、中編でも同じようにページが足りず、コマ割りをする野良ヤギには多大な迷惑を掛けた。いつかはページ数に見合ったシナリオを書けるようになりたいものだ。
今日配信となるのは第1話から第6話までで、第1話は無料となっているので、まずは第1話だけでもぜひ読んで頂きたい。でも、自分はさっき読んだのだが第5話の怖さが半端じゃなかったので、第5話までは読んだ方がいいと思いますよ。1話あたり、たった20円程度ですからね(※ちなみに第7話から最終話までは8月7日(金)に配信になるそうです)。
少し前にもこのブログで書いたが、この作品は単行本化されない可能性が結構高いので、どうか多くの人に読んで欲しいと思う。夏だから怖い漫画が読みたいという方は、怖いという点ではきっと期待を裏切らないと思うのでどうぞダウンロードしてください。そしてこれは怖いと思ったら、どうぞお友達にも勧めてあげてください。