『描かないマンガ家』

描かないマンガ家 4 (ジェッツコミックス)

いまある漫画家漫画の中で一番好きな作品。
最初は主人公の痛さを笑っているだけだったのが、だんだん笑うだけじゃ済まなくなってくる。この痛々しさは通過してきたものだし、現在進行形で抱えていたりもするからだ。しかし、毎エピソードがしっかり笑えるお話になっているおかげで痛い自分も救われる。
4巻では恋愛も絡んできて、主人公・器根田刃先生ファンとしては酷いことになって欲しいと思いながらも応援してしまう。こんな造形の人物を主人公に設定して、それできちんと読者の心を動かせる腕が羨ましい。読んだことのない人にはぜひ読んで欲しい。