やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

逆上がりと落語会

運動神経が大変に残念な長女が、3年生になるまでに逆上がりができるようになりたいと言い出した。担任の先生が【これができたら3年生】という企画を考えてくれて、3年生になるまでに何かを頑張ってできるようになろう、と子供達それぞれに目標を決めさせたのである。
長女は腕力も無いし、タイミング良く足を振り上げたり腕を曲げたりといった逆上がりに必要な動作もできない。2週間前、最初に練習に付き合った時は、本当に絶望的に何もできなかった。
ネットで「逆上がりの上手な教え方」を調べ、週末に近所の公園で夫と交代で特訓に付き合ってきたのだが、腕を曲げておへそを鉄棒から離さないようにすることができない。足も当然上がらない。それでも柔道の帯を使って補助をしながら根気良く頑張らせていたら、手の豆を一回潰した頃に、だんだん足が上がるようになってきた。そして今日、急にできるようになった。


回った瞬間、自分も驚いたが長女が一番ビックリしていた。その後、何度かやってみて、たまに失敗する時もあるがほとんどきちんと回れるようになった。
ご褒美にスーパーで好きなお菓子を買ってやって帰り、それから支度して渋谷へ。友人のT夫人との約束で、今日は博物館と落語会に行くことになっていた。昼食のあと、まずは國學院大學博物館に向かう。
http://www.kokugakuin.ac.jp/oard/index9.html
「起請文と牛玉宝印」という企画展をやっていて、資料としても勉強になったが、熊野の鴉の牛玉宝印がとにかく可愛かった。そのあとSHIBUYATSUTAYAさんに色紙を飾っていただいたお礼に行ってから上野へ。上野広小路亭の『「はぐれ落語家人情派」発売記念快楽亭ブラック毒演会』でみっちり落語を聴く。いつもながら面白いのだが、今日はちょっと今まで聞いたことのないような濃さだったと思う。
落語のあとは近くの下町バル「ながおか屋」へ。
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13090654/
T夫人が見つけてくれて初めて行ったのだが、安くてほど良い量のメチャメチャ美味しい料理がたくさん食べられる素晴らしいお店だった。特におすすめのラムチョップと鹿肉のステーキが絶品だった。ワインの飲み放題を頼み、膨大なメニューから色んな種類のタパスや、串焼きなどの肉料理を頼んで食べる。食べながら今日の落語のことや仕事のこと、小説や漫画やアニメや映画のことを話し、とてもいい気分で過ごした。長女の逆上がり成功も含め、本当にいい一日だった。