やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『リアリティのダンス』

今日は友達のT夫人と、アレハンドロ・ホドロフスキーの『リアリティのダンス』を観に行ってきた。

http://www.uplink.co.jp/dance/
12時45分の回なので早めに待ち合わせしたところ、いつも昼を食べているキリンシティが開いていなかった。どうしようかと歩いていたらアサヒビールのレストランを見つけ、牛タンのドライビール煮込みやサラダ、ラム肉の炒め物をつまみにビールを飲んでからシネマカリテに入る。
自分が最後に観たアレハンドロ・ホドロフスキー作品は『ホーリー・マウンテン』で(最初は『エル・トポ』)、

ホーリー・マウンテン HDリマスター版 [DVD]

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エル・トポ HDリマスター版 [Blu-ray]

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正直意味が分からないところが多かった。しかし『リアリティのダンス』はびっくりするほど分かりやすく、何が言いたいのかがきちんと伝わってきた。それでいて自分が大好きなホドロフスキー特有のメタファーとグッと来る映像は満載で、とにかく素晴らしい映画だった。
それと驚いたのがホドロフスキーの外見の変わらなさだ。映画の中の老人のホドロフスキーがあまりに若いのでよく似た役者だと思っていたら、85歳の本人が演じていたのである。ホドロフスキーは今後もまだたくさん映画を撮りたいと言っているそうで、見た目60歳くらいにしか見えないからあと30年は生きると思うので、次回作以降も楽しみに待っていよう。
映画のあとは紀伊國屋書店でT夫人お勧めのミステリー短編集を2冊買って、小田急で夏物の服を2着買う。夜はいつも通りハルチカへ。T夫人の旦那さんも新宿で仕事をしていたので途中から合流してくれて、仕事の話や家族の話、それぞれの田舎の話などで盛り上がる。今日はホドロフスキーでテンションが上がり、旦那さんが来る前にT夫人と二人でビール1本ずつとワインを1本飲んで、しかもホッピーまで頼んだので完全に飲み過ぎてしまったが、ドーピング気味にウコンを飲んだおかげか二日酔いはしなかった。