やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

いっそ病気だったら

なぜ自分はこんなにも掃除・片付けが出来ないのか。ということが、ずっと疑問だった。

頑張って片付けて掃除をしても、一週間も経たずに部屋は元のゴミ屋敷になってしまう。両親は自分の部屋を“豚小屋”と呼んでいた。毎日のように「部屋を片付けろ」、「掃除をしろ」と言われたが、脱いだ服を洗濯カゴに入れるとか、食った菓子のゴミをゴミ箱に捨てるとか、買い過ぎてベッドの下に入りきらなくなった(親に見られたくない類の)漫画本を少しは捨てるとか、そういう簡単なはずのことが、自分には出来なかった。

「注意欠陥障害(ADHD)」という障害のことを知ったのは、結婚してからのことだ。
自分が今までずっと苦しんできた原因が、やっと分かったような気がした。この障害のことをもっと知りたいと思い、本屋で注意欠陥障害に関する本を買って来て読んだ。

読み終わって分かったことは、自分が注意欠陥障害(ADHD)の特徴には全く当てはまらず、むしろ配偶者である牛人間が、かなり注意欠陥障害(ADHD)の特徴に当てはまっている、ということだった。

自分は単にだらしないだけだったのだ。だからイタリア人になることも可能だ。イタリア人が暮らすような小ギレイな部屋に住むことも出来るはずだ。
牛人間と暮らしている限り、それは難しいのかもしれないが。


本文ともイタリアとも関係ないが、先日近所の中華料理屋に食事に行き、おみやげに肉まんを頼んだらこんな袋に入れてくれた。料理人の絵のようだが、体の前にある黒いものが何なのか分からない。