やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

いっそのこと建てたらどうだ

不動産屋達がガンガン資料を持って来るので毎日のように牛人間とそれらの物件をチェックしているのだが、なかなか条件に合うものが見つからない。自分達が探しているのは

  • 3000万円以下で
  • 4LDK以上で
  • 牛人間が会社に通いやすいエリアで
  • 普通車と250ccバイクの両方が停められるような広いカースペースがある

という中古物件または新築物件である。中古物件の場合はリフォーム代を入れて3000万円以下にしたいので、あまり大掛かりなことは出来ない。だから安くても古すぎると直す箇所が多くて予算オーバーになってしまうかもしれないのだ。
かなりの件数の資料を見たが、あまりにも条件に合う家が無い。資料を見るのにうんざりした牛人間が、「安い土地を買って安い家を建てちゃった方が、思い通りのものが出来ていいんじゃない?」とヤケクソなことを言い出した。見ていた資料の中には“売地”もあって、安いやつだと150平米が1000万円以下だったりする。今まで全然ターゲットにしていなかったが、家は1000万円台で建てられるのだからそれもアリなんじゃないか?と早速売地の物件をネットで検索してみた。
実際調べてみると、安い土地というのは安いなりの理由があるものだ。ということがよく分かった。そういう土地は

  • 崖の斜面だったり
  • 他の人の土地に囲まれていて車が入れなかったり
  • ものすごく変な形だったり

と、とにかく家が建てられない地形なのである。
後に不動産屋に教えられた言葉だが、“土地に掘り出し物は無い”のだそうだ。どういう意味かと言うと、土地の値段というものはその場所や面積や形や状態によって適正な価格になるので、「これは値段が安いのに良い土地じゃないか」というようなことは起こり得ないのだ。夢の無い世界である。