やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

やっぱり騙されていた訳ですが

契約書を事前に貰って本など調べながら内容を確認していたら、建築条件付き土地の停止条件という条項が入っていなかった。
建築条件付き土地は、土地の売主が指定する業者で家を建てることを条件に買う土地のことだが、一定期間(大体3ヶ月くらい)内に業者と金額の折り合いが付かなくて建築請負契約を結べなかった場合、無条件で土地の契約を白紙に戻して手付金を返して貰えることになっているのだ。
その条項が契約書に入っていなければならないはずなのに書かれていない。悪徳不動産屋だから、そういう売主に不利な条件は言われなければ入れないようにしているのだろう。しかしまあ、この条件は買い手を守るために法律で決まっていることなので、入れるように言えばきちんと入れて貰えるに違いない。そう考えて不動産屋のTさんに電話したのだが、Tさんは自分の想像を遥かに超えて悪徳であった。
「あの土地は建築条件付き土地なんですよね?」Tさんは「はい、そうです」と答えた。「じゃあ契約書に停止条件が入ってなかったので入れて欲しいんですが」「分かりました……あの、別に他の工務店に頼むことも出来ますよ
そんな話は今初めて聞いた。Tさんがどうしてこのタイミングで「他の工務店も選べる」などと言い出したのか。それは“建築条件付き”という部分が嘘だったということである。まあ営業として嘘吐いてましたと簡単に言えないのでこういう言い方になるのだろう。広告にも建築条件付きと書いていたのだから、これは多分法律に触れるレベルの嘘だ。
あまりの悪徳加減にどう対処して良いか分からず、とりあえず牛人間と相談すると言って電話を切る。それから夜、牛人間と話し合い。こんな不動産屋の仲介で買い物をして大丈夫なものだろうか。正直自分は不動産屋で悪徳じゃないところは無いと思っているので、そんなに大きく騙されなければそれでOKだと考えていた。問題なのはこのTさんの会社の悪徳レベルが平均的なものなのか、平均以上に悪いのか、ということである。あんまり悪いところだと、付き合うのは素人としては不安だ。
26日に土地の売買契約をすることになっている。早くどうするか決めなければならない。