やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

もう何も信じられない

土地のサイズを測り間違えた激安ハウスメーカーはあの日http://d.hatena.ne.jp/ieyagi/20060425、「測り直した結果、こういうプランなら建てられそうです」と間取り図を持って来た。それは工務店に頼んで作った間取りよりも狭い家で、「他の工務店ではもっと広い間取り図作って貰えた」と言うと、激安ハウスメーカーの営業は「どういう建て方するのか知りませんが、このサイズでギリギリなはずですよ」と捨て台詞を吐いて帰って行った。当然捨て台詞だと思った。まともに測量が出来なかったハウスメーカーより、地元で評判も良くて信頼できそうな工務店の言うことの方が正しいに決まっている。
今日の昼過ぎ、建築を頼んでいる工務店の担当営業のYさんから「至急ご相談したいことがあるので、今晩お宅に伺ってもよろしいですか」という電話が来た。牛人間に連絡し、早めに帰って来て貰う。Yさんは7時半頃に来た。
「大変申し訳ないのですが、機械を使った測量の結果、以前自分が測ったサイズより18cm程土地の幅が狭いことが分かりまして」
18cmというと、結構違いが大きくないですか?
「それで、どうなるんですか」と恐る恐る尋ねたところ、「家の幅を5cmだけ狭くして、あとは隣の土地との間を少し狭くすれば収まります」とのこと。しかし隣の土地との間は、狭い土地なので極力狭くしてあったはずだ。そこから10cm以上も狭くしたら、多分デブは通れない。「他に方法は無いのか」と聞くと、基礎の打ち方をちょっと特殊なものにして、よう壁に重ねる感じにすれば何とかなる、とのこと。
自分達が買った土地はカーポート部分があらかじめ作ってあり、そこより一段高い位置に家を建てることになっている。カーポートのよう壁の幅が結構厚いので、その上に柱が来るような建て方も(変則的な方法だが)可能なのだそうだ。
一応その建て方でも安全だし、これまでも施工例がいくつもあるし20年経っても何の問題も無い、とYさんに言われ、一度は「通路を狭くするよりなら」と、そっちの案に傾いたが、やはり安心して住みたいので基礎は普通の打ち方が良い。結局通路をデブが通れない幅にするということで決着した。これ以上太らなければいいのだ。あと、この件で因縁を付ければ工務店は値引きしてくれるはずだ。良いことだらけだ(ポジティブシンキング)。
家を買おうと決めてから、不動産屋の営業、ハウスメーカーの営業、工務店の営業など、色々な人と出会った。だれ一人として、安心して信頼出来る人間が居ないのだが、そういうものなんだろうか。家を建てることになって本当なら喜ぶべき場面なのに、全く心が休まらない。