やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

悲壮感が漂うほど前向きに

昨日担当さんに異動の話を聞いてどん底まで落ち込んだ反動で、今日は「担当さんはもう居なくなるんだから、自分がもっとしっかりしないと!」と不自然なくらい前向きな気持ちになってきた。この感情の振れ幅の大きさ、何かの病気じゃないといいのだが。
で、前向きというか前のめり気味に、自分は今日、小説を書く決意をしたのである。
ここから寒いことを書くが、自分の小学校時代の夢は小説家だった。中学3年の時は「卒業したら小説家になるから受験勉強なんかしたくない」と親に訴えた。大学4年の時は「最終的には小説家になるんだから就職先は受かればどこでもいい」と思っていた。そして現在、野良ヤギとのコンビで漫画原作の仕事をさせて貰いながらも、「30代のうちには小説家としてデビューしたい」と考えている。
こんなに小説家になりたい自分だが、これまでの人生で、たとえどんな短い話でも小説と呼べるような文章を書いたことが、一度も無い。
今日はそういう寒い自分に向き合い、「そんなんで本当に小説家になりたいの?」と問いかけていた。その結果、やっぱり自分は小説家になりたいようだ。そして、漫画ではなく小説として書きたい話もある。その話というのは分量的には長編の、エンタテインメントで、31歳の小説素人が処女作として挑戦するのは間違いなく無謀なのだが、大好きな担当さんが異動になってしまい、もう自棄になったのだ自分は。
もちろん今取り掛かっているホラーの作品が最優先だが、1年後くらいには完成させて新人賞に応募することを目標に、ちょっとずつでも時間を見つけて書いていこうと思う。とにかく30代のうちにデビューすることを目指して。