やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

夫婦仲を良くしたい

子供が起きている間は子供の世話をしなければならない。そうすると子供が寝ている間は、子供が起きていると出来ないことをあれこれやりたい。それは自分も牛人間もだ。だから夜になると、自分は仕事をしたりネットをしたり資料を読んだりブログを更新したり漫画を読んだりしている。牛人間は別室でネットしたりゲームしたり漫画を読んだりしている。
そういう家庭内別居のような生活がしばらく続いたら、本当に気持ちが離れた。牛人間はそんなことは無いらしいのだが、自分の場合、牛人間と話をするのが面倒になり、相談しなければならないことや子供達のその日の様子など、以前は牛人間が帰宅すると色々会話をしていたのに、話さなくなった。牛人間が目の前にいて、「ああ、あのことを話さないと」と頭の中では思っているのに、面倒で口が開かないのである。あと、牛人間は平日はあまり家事に協力的ではなく(土日は手伝ってくれる)、自分の方がシナリオの仕事を抱えていても、洗い物や部屋の片付けなどはしてくれない。以前は「仕事があるから洗い物をして欲しい」と素直にお願いしていたのだが、最近は何だか頼るのが嫌で言えなくなった。
先週の夜、完成間近のシナリオを中断して子供を寝かしつけ、洗い物や片付けをしている間に牛人間はずっとゲームをしていた。自分は手伝って欲しいと頼んでいないので、全く牛人間に落ち度は無い。以前はこういう時、「気を利かせて手伝ってくれたらいいのに」とイライラするとか腹が立つとかしていたのに、その日はただ、冷たい気持ちになった。「これは愛情が無くなったな」と思ったので「ねえ、愛情が無くなったみたいだよ」と報告した。この状況は危機的なので、知らせた方が良いと考えたのだ。人一倍寂しがりである牛人間は自分の言葉に大変なショックを受け、それから何日かは積極的に家事を手伝ってくれて、お礼を言うと「だって愛情が無くなったって言うから」と暗い目をして答えていた。
家事を手伝って貰うと確かに楽は出来るが、残念ながら自分の夫婦間の愛情はそれでは回復しないようで、仕事から疲れて帰って来たのに洗い物をしてくれている人に対して、心から「ありがとう」と感じるような温かい気持ちにはなれなかった。それで自分なりにどうやったら温かい気持ちになれるかを考え、「平日に週一回でいいから二人で何か面白い物を見たり遊んだりしよう」と提案した。自分が14年前に牛人間と付き合い始めたのは“楽しいこと”のツボが似ていたからで、もっと一緒に楽しむ機会を増やすことで、その時代の気持ちを取り戻せるのではないかと思ったのだ。現在、土日の夜は結構一緒にテレビを観たりしているが、平日の夜にも一日くらいはそういう日を挟んだ方が良い気がしたのである。
自分は毎週水曜日を『夫婦のうるおいデー』と名付け(←これまでの加藤山羊の作品のタイトルやサブタイトルは自分が考えたのですが、過去の作品を見て分かるように自分はタイトル的なものに対するセンスを持ち合わせていません)、牛人間と一緒にネットで探しておいた面白い動画や録画しておいた面白い番組を見たり、ゲームをして遊ぶことになった。今日はその第1日目として、牛人間が「何か面白いらしいから見たい」と言った『アニメの一休さんの最終回』を見た。(↓※上から順にどうぞ。長いので暇な時にした方がいいです)



面白いとかいう次元を遥かに超えている。恐怖で鳥肌が立った。