やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

他に出来ることがありませんでした

何日か前のブログで「しばらく仕事をやる気がしなくて困っていたけど『イノセントブローカー』が全然売れていなくて次の単行本が出せなそうだと知って急に(恐らく強制的に)やる気が出てきた」と書いたが、やる気になってシナリオの直しのために資料読んだりネタ考えたりしていたら、仕事関係でちょっとしたことなのだがやる気を削がれるようなことが起きて、それまで以上の気分の落ち込みで頭の中が暗黒になってしまった。牛人間のために読んだうつ病の本に“治りかけの時期が一番危ない”とあったが、全くその通りだった。
ここ2日くらい、“自分にはどんな仕事が向いているのか”とか“自分はどんな仕事が出来るのか”を就活中の人のように真剣に考えていた。自分は今後も絶対に金を稼いでいかないといけない。配偶者に全面的に頼って生活することは出来ないのである。実家が離れていて子育てに親の手を借りられないため、在宅で出来る仕事をと考えて校正と漫画原作の仕事を細々とやってきたが、校正者としても漫画原作者としても収入が低い上に受注が全く安定しない。そろそろ将来のことを考えて方向転換をするべきかと思えてきたのだ。なにしろ頭が暗黒だから。
で、暗黒な頭で自己分析した結果だが、

  • 相手の立場で物を考えることが出来ず、人と一緒に仕事をすることが苦手で人と接する仕事も苦手。
  • 資格は校正技能検定(しかも4級)のみで、これまでの仕事の経験は販売が3年、校正と漫画原作が6年。

唯一経験のある販売の仕事が満足に出来ないのだから、その道できちんと稼ぐことは不可能で、この年で経験の無い職種に就いてきちんと稼げるようになることも多分不可能で、もう自分には校正者と作家しか道が無いのだということがよく分かった。
今更だが、覚悟が決まった。他に出来ることが無いのだから、これをやるしか無いのである。自分のあまりの使えなさに絶望したが、どうにか現実を受け入れることが出来たので、また今日から仕事を頑張っている。この仕事できちんと稼ぐことが出来るように、もう色々努力するしか無いのだ。