やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

早速感想頂きました

7時起床。天気は曇り時々晴れ。そして強風。今日は子供達を連れて近所の友達親子(計7家族)と動物園に行くので弁当を作る。唐揚げは昨日のうちに揚げたので、卵焼きを作ってウインナー炒めて、たらこおにぎりを握る。
7時半、疲れ切った顔で起きて来た牛人間に「読んだよ」と小説を手渡される。何も言おうとしないのでこちらから「どうだった?」と尋ねると、「最後の方、急に話が込み入ってて読むのが辛かった」とだけ言われる。謎解きのシーンなのである程度仕方無い部分もあるのだが、そこまで読みにくかっただろうか。牛人間は推理小説をほとんど読まない人だからそう感じたのかもしれないが、初めて書いた小説の初めての感想がその一言で、朝からかなりテンションが下がった。
朝食を済ませ、牛人間が会社に行ったあと子供を着替えさせたり弁当をカバンに詰めたりしていると、9時頃野良ヤギから電話。昨日届いた小説を早くも読み終わったとのこと。牛人間のあまり嬉しくない感想とは打って変わって、エイプリルフールの嘘かと不安になるくらい大絶賛される。
野良ヤギは自分と読書傾向や好みがピッタリ重なるので、自分の好みのど真ん中を狙って書き上げた小説は、やはり同じように面白く感じて貰えたのだろう。しかし自分が「少し甘いけどまあいいか」と、きちんと詰めずに書いたサブトリックの部分や、その他たくさんあった細かい矛盾は容赦無く突っ込まれた。
野良ヤギから大筋の部分では良い評価を貰えたことで、書きながら感じていた「この小説は結構面白いんじゃないかな」という漠然とした自信が「やっぱり面白いよね!」という確信に近いものになってきた。しかし、自分達二人が面白いと思っている加藤山羊の漫画がなかなか仕事に繋がらないように、この小説が賞を獲れるという保証は無い。
ただこれまで、本当に面白いと思った作品は、物凄く時間が掛かってもきちんと仕事にすることが出来たし、評価もして貰えた。そういう経験があるから、今抱えている漫画の企画も仕事にするべく頑張ることが出来るのだ。だからこの小説も同じように、作品の面白さと評価してくれる人の存在を信じて、少しでも賞を獲る可能性が上がるよう、直せるところを直して努力していこうと思う。
野良ヤギとの電話を終えたあと、急いで残りの荷物を詰めて子供達を車に乗せて動物園のズーラシアへ向かう。約束の時間にチケット売場に着いたが、遅れて来る友達がいたので入り口付近で子供達を遊ばせながら待っていた。春休みでしばらく会えなかった友達に会えたことで子供達は興奮して走り回り、全員揃って入園ゲートを通る頃にはすでに皆少々疲れていた。うちの子は飴を与えたら復活したが。
子供達は中に入ってからもあっちこっち好きな方に歩いて行くし、かと思うと友達とふざけ合っていつまでも進まないし、まるで言うことを聞かない。子供達にとっては動物を見るより友達と遊ぶことの方が楽しいようだ。

唯一子供がまともに見ていたのは入ってすぐのところに居たゾウだけだった。
お母さん達で監督し合って、どうにか11人の幼児をコースの真ん中にある広場まで連れて行く。そこで弁当を食べたら子供達はますます元気になってパワフルに活動し始めたので、もう動物を見せることは諦めてさっさとアスレチック遊具のある広場へ移動。思う存分子供を遊ばせる。
14時半、子供達におやつを食べさせてから出口の方へと移動。お疲れ様でしたと挨拶して解散する。疲れ切って15時半に帰宅し、下の子を昼寝させて『≠の殺人』を寝ながら読む。疲れている時に読むにはちょうど良い推理小説だった。夕食は弁当の残りの唐揚げと、大根と手羽元の煮物とマーボー豆腐の残りで済ませる。
食後、風呂に入って子供を寝かしつけて、『QED 出雲神伝説』を読み始める。牛人間は20時半過ぎに帰って来て、また『キャプテン★レインボー』で遊んでいた。23時まで掛かって3分の1まで読み進み、23時半就寝。