やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

長女のハバネロ

学校で育てていたオクラを完全に枯らしてしまった長女だが、夏休みの宿題に《しょくぶつのかんさつ》があり、枯れ草を延々観察させるわけにもいかないのでホームセンターの園芸コーナーを見に行った。
新しいオクラの苗が見つかれば植え替えようと思ったのだが、2軒回っても野菜の苗は売り切れ状態で、店員さんに聞いたところ今の時期はもうオクラやトマトなどの夏野菜は終わってしまい、入荷もしないのだという。
せめて何か実のなる植物を長女に世話させ、命の大切さを教えるとともに夏休みの宿題をやらせようと探していたら、ハバネロの苗を見つけた。説明を見ると丈夫で育てやすいとあり、これなら雑な長女にも面倒が見れそうである。
長女に「ハバネロっていう辛い実のなるやつだけど育ててみる?」と聞くと「うん。何でもいい」とのことだったので買って帰り、植え替えた。枯れたオクラは捨てるのも可哀想なのでとりあえず家の花壇に植えた。

ハバネロに水をあげさせたあと、オクラが枯れるまでいかに水を欲しがって苦しんだか(想像)を長女に話して聞かせ、これから毎日水をやるように約束させた。ハバネロが生るその日まで頑張って世話を続けて欲しい。