やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

夏休み最終日/ヒミズ

明日が小学校の登校日で、上の二人は今日が夏休み最終日だった。夏休みの宿題プリントは7月の段階で終わらせており、自由研究の工作も先週には完成して、昨日のうちに登校日に持っていく宿題や上履き、防災頭巾などを準備するように言いつけておいたのだが、夜、風呂に入る前に一応自分が確認すると、まるでできていないことが判明する。特に長女は最悪だった。
【息子】

  • プリントの答え合わせ(宿題プリントには答えがついており、確認して間違ったところを直すことになっている)をやったと言いながら一切やっておらず、間違いがいっぱいある。
  • 生活のめあて(朝何時に起きるか、テレビやゲームは一日何時間かなどの目標を決め、達成できたら色を塗る)の表が未完成。

【長女】

  • 持っていくものリストを渡してまとめておくように言ったのに上履きや防災頭巾を一つも準備していない。
  • 宿題プリントのファイルを丸ごと失くしているが怒られるのが怖くて黙っていた→ソファーと壁の間に落ちているのを自分が発見。
  • 生活のめあての表そのものを失くしているが怒られるのが怖くて黙っていた→なぜか息子のドリルの間に挟まっているのを自分が発見。
  • 生活のめあては2週間前から行方不明になっていたらしいので当然未完成。
  • 宿題プリントの答え合わせをした形跡はあるものの間違っている漢字が見逃されていたり、逆に合っている計算を答えを見間違って直している。

二人とも叱り飛ばしたあと、風呂に入る前に急いでできていないところをやらせ、準備していないものを準備させる。上の二人はしっかり者で学校に関することは真面目にやるタイプと思っていたので、ここまでやるべきことをやっていないのにはびっくりした。まあ小学生だと、まだこんなものなのかもしれない。これからはきちんと親が点検しないと、と反省する。

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

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子供達を寝せたあと、借りてあった映画『ヒミズ』を観る。小学生達が明日の準備をしていなかったことに腹を立てていたが、この映画を観たら人も殺さないで生きていてくれるだけでいいや、とすべてを許せる気持ちになった。
ヒミズ 1 (ヤンマガKC)

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ところで漫画の『ヒミズ』のラストだが(※以下ネタばれです。『ヒミズ』の漫画と映画の両方のラストを知っている方および知っても構わない方は反転させて読んでください)、自分は実は住田君が死んでいないという解釈をしていた。銃を顎の下ではなくこめかみに当てて撃つという描写だったので、これなら確実に死ぬわけではないと無理矢理なことを考えたのだ。しかし自分の周囲にはそんなふうに受け取っている人はいなかったし、誰にこの解釈を話しても「そう考えたい気持ちは分かるけど」というリアクションだった。なので今回、映画版『ヒミズ』で実は死んでいなかったというラストを観られたことで、とても救われた気持ちになった。住田君と茶沢さんが走っていく描写も凄く良くて、本当に自分の観たかったラストシーンを観せてもらった、という感じがした。
ということで、漫画の方の『ヒミズ』しか読んでない方にはぜひ観て欲しい映画です。