やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

夫、手術しました

6時40分起床。晴れ。今日は通学路の旗振り当番(保護者達が交代でみどりのおばさん的な仕事をする)なので息子に家の鍵を預けて子供より早く家を出る。横断歩道を渡る子供達のために40分近くも黄色い旗を上げたり下げたりしたあと、向かいの横断歩道で旗を振っていた友達のお母さんとお花見の計画を話し合いながら帰る。
帰宅して朝食にシチューの残りを食べて、短編の推敲を少し進めてから先日買い出しをした大量のお菓子を抱えて幼稚園へ。来週、息子の幼稚園の同窓会があるため、同窓会で配るお菓子を袋詰めする予定になっていた。
久しぶりに会う先生方に挨拶して空いている教室の机を借り、もう一人の幹事のお母さんと一緒に親子合わせて70人分のお菓子を袋詰めする。夫の入院のことや子供のことなどおしゃべりしながら1時間半かけて作業を終え、当日の段取りを確認して帰る。
12時半を過ぎて午前授業の子供達が帰ってきたので昼食。ベーコンとほうれん草のカルボナーラスパゲッティを作った。夫は今日の昼から手術で、麻酔から覚める頃に来てくださいと言われていたので時間になるまで短編の推敲をする。
15時、看護師さんに言われた時間に病院に着いたのだが、午前中にも手術があったために少し遅れて始まったそうで、もう少しロビーで待っていて欲しいと言われる。子供に本を読ませながら40分近く待ったところで、酸素マスクをつけた夫がベッドに寝たまま病室へ運ばれて行った。「今のお父さんだったよ」と子供達に声をかけたが、3人とも『爆笑 おバカ画像1000』

爆笑 おバカ画像1000

爆笑 おバカ画像1000

を読むのに夢中で誰も顔を上げなかった。
そこから夫が麻酔から覚めるまで20分ほど待って、やっと看護師さんに呼ばれたので病室へ。夫はまだ酸素マスクをつけたままで、呼べば返事をするが半分寝ているような状態だった。あまり話せる感じじゃないし背中を切った傷も痛そうだったので、5分くらい様子を見ただけで帰ることにする。子供達も最初は「大丈夫?」などと声をかけていたが、父親の反応が薄いせいかすぐに興味をなくし、心電図モニターばかりを珍しがって見ていた。
病室を出たところで、看護師さんが息子に「お父さんどうだった?」と優しく聞いてきた。誰よりも熱心に心電図モニターを見ていた息子は父の容体には一切触れず、「無呼吸アラームが鳴っていました」とだけ答えた。看護師さんは「凄い、よく分かったね」と褒めてくれたが多分引いていたと思う。
16時半に帰宅し、夫の実家に電話して無事に手術が終わったことを伝えた。それから19時まで短編の推敲をして、夕食にシチューを温めて食べる。風呂に入って子供が寝たあとは昨日半分だけ読んでいた『嗤う淑女』をラストまで一気読み。
嗤う淑女

嗤う淑女

伏線が丁寧なのでトリックをある程度予想しつつ読んでいたのだが、結果的に見事に騙されてしまった。酷くて完璧な主人公も魅力的だが、主人公に騙される側の登場人物達の愚かさやみじめさも自分は好きだった。そちらに感情移入して読んだためにかなりのダメージを受けたが、より楽しめたような気もする。
読書のあとは日記書いて帳簿をつけて0時半就寝。