やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

トラブル続出の引越し前日

7時起床。晴れ。朝食、レーズンパンと牛乳と冷凍庫の鶏つくね。食後、荷造りの続き。日用品などをどんどん詰める。
8時、牛人間を起こし一緒に荷造り。それから牛人間は便座(建築会社の指定の物は高かったのでネットで安く買って自分で取り付けることにしていた)の取り付けに新居に向かう。本当はもっと早くに注文して欲しかったのだが、牛人間が「今新しい型が出て値下がりしているところだからギリギリまで粘る」と言ってギリギリのタイミングで買ったのだ。引越し前日は荷造りに追われるはずだから他の仕事はもっと前にするべきだ、と忠告したが、「あんなものは1時間あれば取り付けられる」と聞き入れられなかった。
牛人間が帰ってくるまでスチール製の棚の解体を一人でやる。自分の身長より高い上に幅80cmの棚なので一人でやるのは大変なのだが、牛人間が帰って来ないので仕方が無い。娘は朝寝をしていたが息子が何かと邪魔をしてくれて解体に1時間近く掛かってしまった。
牛人間は2時間半後に帰宅。便座の取り付けはかなり難航したようだった。そして更に、午前中に給湯器の試運転をするために業者の人間が来ることになっていたのだが、来て運転してみたら配管がまだされていなかったというトラブルが発生。建築会社に連絡すると、とりあえずこれからすぐ配管屋が配管に来て、そのあと給湯器の業者が再度試運転に来るという段取りになった。そのすべてに立ち会わなければならないので、その間荷造りをすることが出来ない。割と順調に荷造りが進んでいたのに、ここへ来てこんなことになるとは。昼食はご飯と牛サガリ肉。それから、アンテナ工事の業者が「もう家の近くにいます」と電話して来たので急いで新居へ。
アンテナ工事と配管作業が終わるのを待つ間、牛人間と二人でカーテンレールを取り付けることにした。レールの取り付けは一人では無理っぽいので、仮止めの段階までを二人でやり、そのあと牛人間が残って取り付けの続き、自分は団地に戻って荷造り、という予定であった。
建築途中、壁が出来る前に窓の上部分をチェックしていたのだが、ちゃんとカーテンを取り付けるための木の板が張られていたので、カーテンレールの取り付けなど楽勝だと思っていた。自分はスーパーのインテリア売場で働いていた際にディスプレイ用のカーテンレールを取り付けたこともある。客に対しても「ご自分で簡単に取り付けられますから!」とカーテンレールを売りつけていたのだ。
カーテンの取り付け位置を決め、ネジで壁に付ける。この日のためにヤフオクで電動ドライバーを買っていたので作業は楽なはずだった。しかし、ドライバーの感触がどうもおかしい。というか壁の感触がおかしい。ネジがきちんと食い込まない。石膏ボードの向こうに、木材が無いのだ。建築中には確かにあったのに。
何本か取り付けようとしてみたが、どれも同じだった。ちょうど現場監督が給湯器の配管の手違いを詫びに来たのでついでにレールの取り付けのことを聞くと、木材と窓枠との間に3cmほどの隙間があるそうなのだ。自分達はちょうどその隙間に取り付けようとしていたのである。
取り付け位置を2cm上に直してようやく仮付けを始める。だが、今度はネジの長さが木材に対して短過ぎ、きちんと固定が出来ない。安いカーテンレールだったためか、付属のネジの長さが適当なのだ。結局牛人間がホームセンターでネジを買って来て、何とか2階の仮付けが終わった。この時点で時間は4時を回っていた。
あとは牛人間に任せて荷造りをしに帰ろうとすると、牛人間が「照明器具を買いに行くからあとは任せた」と言って居なくなった。これも早く買って置いた方が良いと何度も言ったのだが、牛人間はギリギリまで粘って安くなるのを待っていたのである。予定通りに物事が運んでいれば問題無かったのだろうが、世の中上手く行かないものだ。
照明も無い暗い部屋で1階のカーテンレールを仮付けする(子供達は暗い部屋でアンテナの調子を確認するために持って来たテレビを見ていた)。一人でやる場合、カーテンレールを顎で支えつつネジ穴の位置を決めなければならない。ドライバー(電動ドライバーはパワーが弱くて使えなかったので結局手でやることになった)を口に咥えて位置を調整する。ところどころ、板の向こうに障害物があってネジが入らないところもあり、結局全て仮付けが終わった時には7時になっていた。牛人間は道が渋滞していたとかで仮付けが終わったところに帰って来た。
その後、給湯器の試運転をしに業者が来たので立ち会って、疲れ切って家に帰る。途中、業務スーパーで夕食用の鶏のつくねを購入。レンジで温めて食べた。
風呂に入って子供達を寝せて、その後は昨晩と同じ要領で荷造りと荷物運びをする。3時までやって寝た。