やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

家族がうつになった時の(間違った)対処法

6時15分に目が覚めるが外が暗かったので二度寝。8時起床。雨。朝食はトースト、ほうれん草ポタージュ、ミルクコーヒー。洗濯して子供達の上ばきを洗う。2人分だと結構時間が掛かる。洗い終わったところに注文していた木製ブランコが届いた。組み立ては明日することにして、ベランダに面した子供部屋に運んでおく。
天気が悪いので今日は外出せず。牛人間は会社の産業医に紹介された病院に1時から予約を入れているので一人で出掛けて行った。自分は子供達と昼食にインスタントラーメン(豚肉・キャベツ・ネギ・モヤシ・キムチ入り)を食べ、あとはプロットやキャラ設定の直しをしていた。子供達はその間、昼寝したり『レミーのおいしいレストラン』のDVDを観たり折り紙を折ったりと思い思いに過ごしていた。
夕方、17時頃に牛人間が“軽症うつ病エピソード”と診断されて帰って来る。そんなうつの人に対して、家族としてはきっと温かく接してあげなくてはいけないところなのだが、この日の自分は全くそんなことは出来なかった。と言うのも、牛人間が帰って来る1時間前に息子との会話で「何でそんなこと知ってるの?」と疑問に思う部分があり、突っ込んで聞いてみたら息子は「それは僕の秘密のことなんだけどなあ」と照れながら、“牛人間のパソコンを勝手にいじってエロ動画を見た”ということを教えてくれたのである。
うつと診断されて帰って来た配偶者に対して「何でパソコンにパスワードかけてないの!?」とえらい剣幕で説教し、うつ病のことはそっちのけで“幼児がアダルト動画を見てしまった時の心への影響”についてネットで調べていた。これが原因で息子の性への関心が変な方向に行かないか、ということだけが心配で、正直牛人間のうつのことはこの時どうでも良かった。
夕食にタコライス(自分がずっとパソコンに向かっていたので牛人間が作った)を食べて子供を風呂に入れて寝かし付けたあと、やっと気持ちが落ち着いたので牛人間に「病院でどんな話をされたのか」・「うつの人に家族はどう接したらいいのか」を聞いてみたが、牛人間は「何を話したかよく覚えていない」・「今はあまり話したくない」といかにもうつ病っぽいことを言うのでそれ以上は話せなかった。
その話のあとで「子供に勝手に見られないようにパソコンにパスワードをかけてよ」と頼んだら、「それはやっておくけど、そういうことをあんまり言われるとストレスになるからもう言わないで」と言われた。何だかこの物言いにとてもムカついたので、「うん、ごめんね」と素直に返事しながらも、この時から牛人間のことを心の中で“軽症うつ病エピソード”というニックネームで呼んでいる。
その後、牛人間と一緒に録画していた映画の『お父さんのバックドロップ』と『博士の異常な鼎談』を観て0時半就寝。