やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

本当に誰でもなる病気だった

家族や一部の友人には伝えていたが、ブログに書いていなかったこと。
実は2ヶ月ほど前から、自分はうつ病を患っている。
6月中旬になって“子供を幼稚園に送ったあと迎えの時間まで布団に潜り込んで昼ご飯も食べず泣いていて涙が出る理由は具体的に分からない”・“自分の存在を最初から無かったことにしたいという無茶な願望が頭から離れない”など、あからさまに病的な状態が続いたので、素直にメンタルクリニックを受診した。そして『反応性うつ病』と診断された。6月27日のことだ。
医師によると仕事や家庭のことでストレス要因となるようなトラブルが続いたのが原因で、このタイプの場合、ストレス要因が取り除かれれば比較的治りやすい、と説明を受けた。しかしストレス要因である仕事と家庭を投げ出すことは出来ないので、抗うつ剤や安定剤を処方して貰い、2ヶ月間薬を飲みながら、仕事と家事育児その他の家庭に関する雑事をこなしてきた。
症状が落ち着いて少し物事が考えられるようになったあとは(←症状が強く出ている時は思考がまとまらず対処的な行動が何も出来なかったのだ)、編集さんに事情を伝えて進行中だった企画を中断させて貰ったりと、ストレス要因を減らす努力もした。現在も薬は飲み続けているが、ストレスとなっていた事案がいくつか片付いたおかげで、仕事も家庭のことも、何とか普通レベルには出来ている。
自分は非常に不真面目な性格で、怠け者で、都合の悪いことは全て他の誰かのせいにして生きている割とクズな人間なのだが、こういう人間でもうつ病になるということは、牛人間がうつ病になった時に読んだ本にあった「うつ病は誰でもなる可能性のある病気です」というのは本当だったんだなと実感した。
とにかく今は病気になる前の生活を取り戻すことが望みだ。きちんと薬を飲んで医師のアドバイスを聞きながら、仕事も家のことも、出来ることを出来る範囲でやっていこうと思う。それで出来ることを徐々に増やしていけたらいいなと思っている。