やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

5/26のこと

朝、ゴミ捨ての時に、カラスを襲うツバメを見た。電線に留まっているカラスに、1羽のツバメが体当たりしているのである。体はカラスの方が段違いに大きいのに、逃げるカラスを追いかけてまで執拗に攻撃を繰り返していた。あまりにムキになっているその様子に、一瞬「カラスに雛を食われたのでは」と考えたが、カラスは何も咥えていないし、食われてしまってから復讐なんて、動物はしないんじゃないかと思い直す。
この間まで新作のシナリオを書くのに資料として動物の行動についての本を読んでいて、動物というのは人間に比べて行動が的確なんだなあと感心していたのである。なのできっとあれは、雛や卵のいる巣に近づいたカラスを、必死に追い払っていたのだろう。
自分の読んだ本では「動物の行動は常に合理的だ」という主張がされていたのだが、そういう話を聞くと逆に動物は絶対に無駄な行動はしないのか、ということが気になってきている。例えば意味のない復讐とか、本当にしないんだろうか。小さな体でカラスに特攻するツバメを見ながらそんなことを考えていたら弁当や朝食の準備が遅れ、幼稚園に遅刻しかけた。