やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『女囚霊』単行本発売決定しました


加藤山羊(漫画:加藤 缶/原作:矢樹 純)の二冊目の単行本の発売が決まりました。
昨年の夏に小学館の携帯コミックサイト・モバMANで配信されていたサスペンスホラー漫画『女囚霊』8月30日(月)ビッグコミックス小学館より発売となります。サイトの方に告知ページも作りました→http://www.yagi-no-ana.com/josyu.html
そちらのページを読んで頂くと分かるのですが、携帯配信されていた時とは最終話が結構大きく変わっています。実は連載時にやろうと思って伏線を張っていたネタが、一つはページ数の都合でボツとなり、もう一つは出版社の規定に触れそうだからということでボツになり、そんな訳で配信されていた漫画は二つもの伏線が回収されていないというちょっぴり切ないことになっていたのです(幸いそんな目立つ張り方じゃなかったのですが)。
今回、単行本化するに当たって「ページは増やしても2ページまで(紙の枚数が増えるとコストが上がるから)」という縛りの中で、何とかその伏線を回収してやりました。絵の方も加藤先生がもう止めろというくらい怖い絵に描き直していて、その呪われそうな下絵を嫌がらせのように送り付けてくるので原作の自分は泣きそうです。絵の面でも、ストーリーの面でも、作者として物凄く満足の行く作品に仕上がってきています。
そして『イノセントブローカー』の単行本を読んでくださった方はご承知かと思いますが、「おまけマンガでこんな頑張らなくても」と可哀想に思われるようなおまけマンガを今回も描かせて頂きました。数少ない加藤山羊ファンの方はどうぞ楽しみにしていてください。
単行本化が決まったのは実際にはもうちょっと前のことなんですが、現在まだ直しの真っ最中で装丁などのデザインも出来上がってなくて、どの段階で告知を出すべきか迷っていたのです。しかし「オンライン書店ではもう予約出来る→http://www.bk1.jp/product/3297571」ということが分かりましたので、これはそろそろ告知しても良いかなと思い、告知させて頂きました。
携帯サイトのみで配信されていた作品ということで相当知名度は低いと思われますので、これから販促活動を鬼のように頑張ろうと思っています。『イノセントブローカー』のように書店様に販促POPを置かせて頂く以外にも色々とホラーな販促企画を考えてますので、その都度告知させて頂きます。
ということで、取り急ぎご報告まで(ちなみにB6判で価格は680円です)。