やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

卒ピグ

アメーバピグの『ピグライフ』というゲームに長いことハマっていた。
『ピグライフ』はアメーバピグの延長でガーデニングや家庭菜園のようなことをして楽しむゲームで、庭に花や野菜や果樹を植えて収穫し、稼いだ金でガーデニング用品を買って庭をおしゃれに作り変えていく、というような内容のゲームだ。ガーデニング以外にも綿を栽培して服を作ったり料理を作ったりと、遊ぶ要素が色々ある。
作物の世話をしたり料理を作ったりするのに“スタミナ”が必要で、それが消費されると回復するまで時間を置くか、課金してスタミナ回復の薬(ゲームの中でプレゼントされることもある)を買うかしないといけない。
自分は「絶対に課金しない」という信念で遊んでいるので、スタミナが溜まるまで仕事をしたり家事をしたりしながら待つようにしていた。これはこれで時間の区切りが付いて良かったと思う。しかし問題は“クエスト”と呼ばれる、クリアすれば様々なプレゼントが貰えるイベントだ。
ピグライフでは「〜までにこの料理を5つ作りなさい」のような“クエスト”が利用者に課される。絶対にクリアしないといけないものではないので、まったり遊びたいだけの人は無視していれば良いのだが、“クエスト”をやらないと目的も無く作物を育てることになり、あまり楽しくない。なので挑戦するのだが、毎回かなり本気でやらないとクリア出来ない。ゲームバランス的に、課金しないとちょっと苦しいような“クエスト”になっているのだ。「〜までに」と期間を限定されるのも、焦って頑張る要因になる。
自分は書き仕事でパソコンの前にずっといるため、仕事が一区切りすると『ピグライフ』を開いて作物の世話をする、という生活をしてきた。ちょっとした時間だが、あまりにそれが頻繁なので、積み重ねで恐ろしく時間を無駄にしている。それに今日気づいた。
自分にとっての『ピグライフ』は、「まったり」とか「癒し系」と呼ぶには既に過酷と言える状況になっている。なので、きっぱり卒業しようと決めた。ついでに『サンシャイン牧場』と『スマーフ・ビレッジ』(どちらも作物を育てる『ピグライフ』っぽいゲーム)も卒業しようと決めた。これで大分時間に余裕のある生活が出来るはずだ。
今までどれだけ作物の世話をするゲームで時間を浪費してきたのかは、怖いから考えないことにする。