やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

大人が本気で凧揚げ

26日の夜に車で横浜を出発し、家族全員で岡山の牛人間の実家に里帰りしている。
一昨日、おもちゃ屋で息子に凧を買ってあげたのだが、凧揚げが思いのほか面白く、牛人間と自分の方が盛り上がってきた。今日は「もっと高く揚げてみよう」ということで、子供達を連れて車で釣り道具屋に行った。釣り糸を使えば100m以上揚げられるだろう。100mの糸を巻き取るにはリールも必要だ。
関係無いが釣り道具屋に向かう途中、信号待ちをしていたら前に停まっていた電器店の軽トラの荷台にアクオスの32型が乗っており、牛人間と「32型なんて、まさかリビングに置くんじゃないよね?」、「あんな小さなテレビ、何に使うんだろう」と“アクオス46型がビンゴで当たって嫌な人間になった夫婦”という設定で話し合う。
最初はリール付きの釣竿の安いものを買おうと思ったのだが、リール単体で売っているものもあり、そっちの方が安い。凧揚げするだけだったら別に竿はいらないので、150mの糸の付いたリールのみを買った。しかし、実はこの竿が非常に大切だったのだ。
リールを買って、電線の無い広い公園で凧揚げを楽しむ。風があったので凧は小さくて見えなくなるほど高く揚がった。周りで凧揚げをしている家族連れが、自分達の凧を指差して凄いねと囁き合っている。誇らしい気持ちだ。
30分程して、寒くなってきたのでそろそろ糸を巻き取って片付けようと思ったら、リールがピクリとも動かない。思い切り力を入れると少しだけ動くのだが、固くて巻けないのだ。上空は風が強いので凧が引っ張られていて、そういう“引っ張られている状態”でリールを巻くには、竿が無いと力を入れて巻くことが出来ない。自分も牛人間も釣りをしたことはあるが、このことを知らなかった。
結局、牛人間が公園に落ちていたバドミントンのラケットの持ち手を竿の代わりにしてリールを凧糸で固定し、これで問題無く巻き取ることが出来た。帰り道、今後のために100円ショップで300円の釣竿を買う。

その釣竿で凧揚げしているところ。写真の上の方に映ったUFOみたいなのが凧である。