やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

息子は変わってしまった

西原理恵子先生の『毎日かあさん』を読むと、男の子というものは土の中に埋まったり泥の中で寝たりと大変な生き物のようだがうちの息子は全く逆だった。息子は小さい頃からとても神経質で、靴の中に砂が入るといちいち靴を脱いで取り出さなければいけないし、手に土が付いただけで泣き出したりするほどだった。砂場でも、服に砂が付くとその都度払いながら遊んでいたのである。
そんな息子が、幼稚園の年中クラスになってから変わってしまった。どうも服がよく汚れるようになったと思っていたのだが、今日迎えに行ったら息子は地べたに座り込み、自分の腕をワイパーのように動かして一心に地面を掃除していた。息子の顔と腕と尻は真っ黒になっていた。
こうやって、だんだん“男の子”になっていってしまうのだろうか。最近、息子と手を繋いで帰るのが本当に嫌だ。