やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

息子、卒園式


今日は息子の卒園式だった。家族でスーツやワンピースなどよそいきの服を着て幼稚園に向かう。
園長先生の挨拶、修了証書授与式のあと、子供達がステージに上がり幼稚園の思い出の歌や掛け合いの言葉。この時、息子の隣の女の子が泣き出してしまい、うちの息子はこれまで「転んで痛かった」とか「思いっきり叱られた」などの理由以外で涙を見せる場面はなかったので、幼稚園児でもこういう場面で悲しくて泣いたりするんだなあ、と何だか感心してしまった。
卒園式のあと、子供達と幼稚園の先生と母親達だけでお別れパーティーをする(娘達は牛人間が連れて帰った)。配られたお弁当を食べながら先生や他のお母さんと歓談し、そして余興として先月から練習してきた舞踊劇をやろうとしたところで計画停電で電気が消えた。しかし幼稚園にある発電機から音響や照明の電源が取れたので、“自分の子供達が発表会でやった舞踊劇を、手作りした衣装を着てそれぞれが自分の子供の役を演じ、先生や子供達の前で披露する”という羞恥プレイを無事に執り行うことが出来た。
控室でせっかくお洒落してきたスーツを脱ぎ捨ててひらひらの衣装に着替えた親達がステージに上がった瞬間、子供達の方から「気持ち悪〜い!」という情け容赦ない歓声が聞こえてきたが、無心で最後まで歌って踊り切る。それから先生達の余興や、もう一つのクラス(年長組は2クラスあるのだ)の舞踊劇を楽しんだあと、息子が発表会で担当した「おわりのことば」の挨拶をスモック着用&頭に大きなリボンという34歳にはキツイ衣装で行って、これでパーティーが終了。
パーティーのあと、子供と母親達で花道を作り、それぞれ挨拶しながらそこを通って帰って行く先生達を見送る。担任の先生が近付いてきた時、それまでお弁当が美味しいとかお母さんの劇が面白いと言ってずっと笑顔だった息子が、突然涙をこぼし始めた。息子がいつの間にか情緒面でもこんなふうに成長していたのだと知って、修了証書授与の時以上に感慨深く、自分も何だか泣けてしまった。
先生達を見送ったあと、親達で手分けして会場に使った教室とステージを元の状態に戻し、衣装や小物をそれぞれ仕舞ったりと後片付けをする。全てが終わったのは16時半過ぎで、疲れ切って帰宅したらニュースで「夕方から大規模停電の恐れがある」と言っていて目の前が暗くなった。
その後、停電は回避されたので息子が卒園のお祝いにとリクエストしていた餃子を作って焼いて食べ、ビール(と麦茶)で乾杯する。風呂は食事の前に済ませておいたのでその後はのんびり子供と遊んでから寝かしつけて、借りて来た『ここに幸あり

ここに幸あり [DVD]

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という映画を観ながらこたつでそのまま寝てしまった。多分22時半頃就寝。