やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

36歳のおつかい

朝、5時半に起きて子供が起きる前に「禁忌」11話の手直しをして作画の加藤缶に送り、そこから朝食と弁当作って子供達を全員送り出して「あいの…」17話のプロットを書こうとしたら夫から電話がきて「会社の机の鍵を忘れた。それがないと仕事にならないから届けて欲しい」と言われた。
夫の会社までは車で往復で1時間以上かかる。強風の中、机の鍵を持って夫のバイクで出かけたら、家から1km走ったところでガス欠になった。幸いガソリンスタンドまで100メートルほどの距離だったのでそこまでバイクを押していき、ガソリンを入れた。50分掛けて夫の会社に着き、電話して夫を呼び出して鍵を渡すと「ありがとう。助かったよ」と缶コーヒーを1本手渡された。そのあと30分掛けて家に戻りながら、夫は自分を時給100円程度の人間と認識しているのだなと思った。帰り道の45号線は、今日は富士山がくっきりと見えていた。