やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『夫の骨』を北海道新聞でご紹介いただきました

6時半に起きる。昨晩、急に焼きたてのパンが食べたいと思い立ち、何年ぶりかでホームベーカリーを引っ張り出して材料をセットして寝た。ちゃんとタイマーが作動して発酵のランプが点いているのを確認し、ランニングに出かける。ここまでは優雅な朝だった。

だが、そうして昨日のコースで3km走ってきて、メルマガを半分ほど書いたところで、ホームベーカリーから何の作動音もしないことに気づいた。不審に思って上面の窓から覗くと、発酵のランプがついているのに、材料の粉がそのままの状態で生地になっていない。

何が起こったのか分からなかったが、よくよく考えて生地をこねるための羽のような部品をつけるのを忘れていたのを思い出した。なんでこんな致命的なミスをするのか。 

家族にも朝食は焼きたてパンだと言ってあり、他に食べるものを用意していなかったので慌ててバイクでパン屋に走って焼きたての惣菜パンを買ってくる。優雅な朝が台無しだが、プロが焼いたチーズフォカッチャやカレーパンは大変美味しく、家族にも喜ばれた。

自家製パンは昼に食べることにして、きちんと部品をはめて改めてホームベーカリーをスタートさせる。それから洗濯をして、子供達と夫に手分けして掃除機がけとトイレ掃除をしてもらう。その間に自分は歩いて近所のスーパーで買い物してくる。

 パンが焼けるまで『アンソーシャル ディスタンス』の続きを読むが、2話目の整形の話もきつい。整形に向かう気持ちはよく分からないけれど、そこまで追い詰められる過程や本当に大切な問題に向き合えない、という幸せになるのが下手な感じに物凄く共感する。

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これまでの人生を思い起こしながら落ち込みそうになったところで無事に巨大な食パンが焼けたので、切り分けて茹でたウインナーなどと一緒にみんなで食べる。売ってる食パンの方が断然きめが細かいのだが、やっぱり焼きたてはしっとりふわふわで美味しい。

午後は仕事のための調べ物をして資料本を読む。Twitter経由で知ったのだが、北海道新聞の書評コーナーでエッセイストの北大路公子先生が『夫の骨』を取り上げてくださったとのこと。画像が上がっていたので読んだところ、とても素敵に紹介していただいていて嬉しかった。そして夜になってAmazonのランキングを見たら、『夫の骨』がミステリーの3位になっていた。

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 晩ご飯は昨日『肉山』が休みで食べられなかったステーキを夫が焼いてくれた。子供達はご飯、大人はワインと一緒に食べる。

夜はDMMブックスで買ったまま忘れていた『怪物事変』の3〜4巻を読んで泣き、『アンソーシャル ディスタンス』を少し読んで23時就寝。

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