やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

激安ハウスメーカーにて

8時、牛人間に起こされるがダルくてなかなか体が動かず。熱は下がった。天気は曇りのち雨。洗濯を休む。
10時前に家を出て工務店に向かう。この間の打ち合わせから変更したい点など伝え、見積もりを再出力してもらった。その後ローンのことを不動産屋のTさんと打ち合わせ。12時少し前くらいに終わって帰る。
昼食は、昨晩発熱のために食べられなかった100円回転寿司に行くことになった。近道をしたつもりが渋滞に巻き込まれる。米軍基地の脇の桜並木の道路だったので渋滞していても景色は良かった。
寿司屋に着いて、息子の機嫌が悪い上に食欲が無くて(←こうなると食べ物でごまかす技が使えない)大変だったが一応美味しく寿司を食べる。それからローコスト住宅で有名な激安ハウスメーカーへ。
午前中に行った工務店は元々Tさんが「建築条件付きなのでここで建ててもらいます」と嘘を吐いて紹介してくれたところなのだが、工務店自体に不満は無い。

  • 担当営業がベテランで、どんな質問をしても大体即答・その場で細かい数字など分からないことがあっても次回の打ち合わせまでに調べておいてくれる・こっちの希望を的確に捉え、それに合った提案をきちんとしてくれる、など、とにかくよく出来たオヤジである
  • 地元の工務店でかなりの老舗。年間施工数も多過ぎず・少な過ぎずで、悪い評判は聞かない
  • 湿気対策に物凄く気を遣った工法を採用していて、長持ちする家を建ててくれそう
  • おばさんの従業員が2人おり、打ち合わせの間子供の面倒を見てくれるので落ち着いて話が出来る
  • 見積もりを出してもらったところ、激安ではないが他の工務店に比べるとそれなりに安い

という感じで、ここで建てても良いのでは?くらいに思えてきているのだ。
しかし価格の面では、工務店の中では安い方だが“ローコスト住宅”に比べたら当然高いだろう。なるべく安くしたいのだから、もしもローコストで本当に満足出来るような家が建つのならそっちに頼むことも考えようということで、現在は“工務店”と“激安ハウスメーカー”の2箇所で平行して話を聞き、検討している。
で、その激安ハウスメーカーに先日見積もりを頼んでおいたのだが、昨日の晩になって営業から電話が来て、「見積もりが出たので明日の3時半頃来店して欲しいのですが」と言われた。前日の夜にそういう連絡が来るのもどうかと思うが、営業は2ヶ月前に入社したばかりだという若い社員で使えなそうなタイプなので、まあ仕方がない。
ハウスメーカーに向かう途中、信号待ちで停まっていたら横にあったトヨペットで、愛・地球博トヨタが出していた次世代1人乗りカーに乗って写真が撮れる、というイベントをしていた。とっさの判断でウインカーを出して立ち寄る。怖がって泣く息子を乗せて写真を撮った。牛人間も乗ってみた。ついでに便所を借りて娘のおむつを替えた。

これ。『PM』というらしい
約束の時間通りにハウスメーカーに到着。しかし自分達の担当である新人営業のKさんは接客中で、そのフォロー役の上司であるSさんも接客中だった。機嫌が悪い息子をモデルハウスの中を歩き回ってごまかしながら40分近く待つ。
やっと接客が終わったKさんが見積もり書を持って来た。確かに値段は馬鹿みたいに安い。しかし問題は、家の建坪が頼んだものより5坪も少ないことだ。1坪は3.3平方メートルだから、ただでさえ狭い家なのに人が住めないレベルで狭い。どういうことかと聞くと、「お客様の土地をウチで測量した結果、MAXの建坪でもこのサイズの家しか建たないそうです」とKさんは言う。
図面を見せてもらったら、不動産屋の測量図よりも1辺の長さが70cmくらい短い。例の土地は不動産屋だけでなく工務店でも測量しているので、多数決で考えれば間違っているのは激安ハウスメーカーであろう。「それは間違っていると思いますよ」、と言うと、Kさんは「でも、とにかくそういうことなので……」と困ったように上司のSさんの方を見る。しかしSさんは依然接客中だ。
結局、Kさんには何を聞いても分からないし、雨の中風邪で機嫌の悪い息子を連れて向こうが指定した時刻に行ったのに大変不本意ではあるが、無駄な時間を過ごしただけで帰ることになった。激安というだけでは納得出来ない仕打ちである。
夕食は帰り道にココ壱で買ったポークカレー。息子は夜になって熱が出てしまったので風呂に入れず寝せた。娘を風呂に入れて寝せてから映画。『隣のリッチマン』(ベン・スティラージャック・ブラックの出てるやつ)と『バッド・サンタ』(コーエン兄弟)観て12時就寝。