やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

はじめてのじびか

7時半起床。晴れ。朝食はトーストとバナナとリンゴ。洗濯して、息子の耳垢を取ってもらいに耳鼻科に行く。
少し前に息子の耳の奥にかさぶたのような耳垢があるのに気付いた。自分で取るのは無理そうだが、耳鼻科に行ったら間違いなく痛くされて息子が可哀想だしと迷っていたのである。しかしいつまでもこのままにしておくと息子が難聴になりかねないので、思い切って耳鼻科に行ったわけだ。
耳鼻科は非常に混んでいて、かなり待たされてしまった。やっと名前を呼ばれて病室に入ると女医は、息子の耳を見て欲しいと言っているのに耳などそっちのけで息子の鼻を覗き込み、「うわっ!何この鼻! メチャクチャ酷いよ!!」と大声で言った。耳鼻科の医者は耳の悪い連中を相手にしているためか、驚くほど声がでかい。
最近寒かったので息子が風邪気味で鼻水が出ていたのだが、女医は「鼻水に色がついていてかなり悪い状態だ」とか「蓄膿の気があるかも」とか散々なことを言った。強引に鼻の穴に器具を押し込まれて息子は大泣きし、そこから更に女医は耳を覗き込んで「あ〜こんなガチガチになったら取れないわ! 耳垢を軟らかくする薬出すからそれを耳に入れてまた来て!」と大声で言った。そのあと看護婦に薬を渡され、耳への入れ方を教わる。息子を横向きに寝かせ、液体の薬を耳の穴に注ぐのだ。試しにその場でやってみたが息子は相当暴れて泣いた。看護婦は「薬を入れたあとは20分間は横になって薬が流れ出さないようにして。出来れば時間を空けて2回やって」と無茶なことを言う。やれと言うのだから午後の診察までに何とかやらなければならない。
受付が手違いで保険証をなかなか返してくれず、病院を出たのは12時半くらいだった。帰り道、コンビニでミックス弁当とオムライスを買って行き昼食にする。それから息子を押さえつけて薬を耳に入れ、そのまま強引に寝かし付ける。寝ている間に2回目の投薬。まさに寝耳に水の状態だが、息子は顔をしかめただけで意外と平気だった。
3時、息子を起こして再び病院へ。薬で軟らかくしてあったためか、耳垢はお湯で耳の中を洗浄しただけで出てきた。すごい大きさだった。それから女医は鼻水の薬を飲んだ方が良いと言い、処方箋を出してくれた。いつも息子が風邪気味になった時は小児科でシロップを出してもらっているのだが、女医が出した薬は粉薬ばかりで、しかも5種類もだった。これを毎食後に飲ませるのは大変だと思う。
薬局に寄ってレトルトのカレー(夕食を作る気力は無かった)とバニラアイスを買って帰宅。風呂を済ませてから夕食にする。薬はアイスに混ぜて与えたらちゃんと飲めた。それからテレビ見て、子供を寝せようとしたところに牛人間が帰ってくる。いつも帰りが遅くて子供が起きている時間に間に合うことは珍しいので、息子が興奮して寝なくなってしまった。10時にようやく寝つく。
その後は読書。『オイディプス症候群』読んで1時就寝。