やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

定額レンタル8って高くない?

夜、『クローバーフィールド』という映画を観た。我が家のテレビは46型のアクオスなのだから、「これは映画館で観るべき」というような映画も、このように自宅で楽しめてしまうのである。ちなみに映画はTSUTAYAのネットレンタルで借りたのだが、月会費を払うのが家計の負担となり、今月一杯で退会することとなりました。
で、『クローバーフィールド』は“『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のパニック映画版”みたいなものだと聞いており(全編がハンディカメラで撮ったような作りになっている)、それはきっと臨場感があるだろうなあと思って観てみたら、まず牛人間が画面酔いで最初の10分で脱落。しかし続きが気になると言うので、日本語吹き替えにして牛人間は音だけ聞くことにした。
最初は平和にパーティーだとか痴話喧嘩のシーンが続き、そこで突然建物が揺れて、パニック映画風になってくる。そして(ここからネタバレです。読んで大丈夫な人は反転させて読んで下さい)自分は当然パニック映画なのだから自然災害が起きると思っていたのだが、謎の巨大生物が現れて街を破壊し始めた。パニック映画ってこういうパターンもアリなんだっけ? ヒグマや鮫は許容範囲だが、こういうのはパニック映画じゃなくて怪獣映画じゃないのだろうか。
これで自分も何となく気持ちが萎えて、映像は確かに臨場感たっぷりなのだが登場人物に全く感情移入出来なくなり、別に誰がどう死んでもいいやという投げ遣りな気持ちで観てしまった。せっかく1本に換算すると250円ものお金を払って借りたのにもったいないことである。