やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

母達の忘年会

今日は夕方から幼稚園のお母さん達の忘年会に誘われて行って来た。
自分は周囲のお母さん達には漫画の原作をしていることや多くの人が不快に感じる内容の映画や小説や漫画を好んで観たり読んだりしていることや投稿目的で気持ち悪い小説を書いていることなどは全て秘密にしており、恐らく幼稚園では「空気は読めないけど大人しくて無害な人」と認識されていると思う。待ち合わせ場所に出掛ける直前まで『庵堂三兄弟の聖職』という人間の死体を加工して遺族のために櫛や孫の手を作る職人を描いた小説を読んでいたのでなかなか頭が真人間モードに切り替わらず不安だったが、お母さん達はこちらの予想を上回って弾けていたので自分程度のおかしな人間が混じっていてもあまり目立たずに済んだ。
お母さん達は自分より少し年上の人が多く、話すことがいちいちカッコ良くて勉強になった。自分は子育てしていてもあまり人間的に成長した気がしないが、他のお母さん達は明らかに人としてランクが上だなあと感じる。多分結婚したり子供が産まれたりする前の時点で、かなり色々な力に差があったのだろう。彼女達には追い付けないにしても、もう少し子供や家族にとってマシな人間になりたいと切実に思った(ちゃんとした食事を作るとか、収納と部屋の片付けと掃除をきちんとやるとか、子供に対して無駄に怒らないとか)。
17時集合で飲み始めたのだが、途中で店を移動して1時半まで飲んでいた。みんな凄い量のビールを飲んでいるのに顔色も変わらず「ウコン飲んで来たから大丈夫」と更にワインを注文していて怖かった。タクシー相乗りして1時40分に帰宅。牛人間は起きていたがさすがに機嫌が悪かった。