やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

柔道始めました

自分は柔道漫画が大好きで、『柔道部物語』から始まり、

帯をギュッとね!花マル伝
花マル伝 1 宿命の出会い (ヤングサンデーコミックス)

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『柔侠伝』
柔侠伝 上巻

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など、子供の頃から様々な柔道漫画を読んでいた。もちろん柔道そのものにも興味があり、中学生になったら柔道部に入ろうと決めて、無駄に筋トレをしたりしていた。
しかし入学した中学校には柔道部はあったものの女子部が無かったため諦めてバドミントン部に入り、そして高校の柔道部にもやはり女子部がなかったので、帰宅部になった。3年間ダラダラ過ごして大学で中南米民族音楽のサークルに入った時、3歳下で自分と同じ高校に入った妹の加藤山羊が柔道部の顧問に食い下がり、一人だけの女子部を作って柔道を始めたと聞いた。加藤山羊は3年間柔道を続け、インターハイにも出場した。凄い、と感心するとともに、とても羨ましかった。
大人になってからも相変わらず柔道と柔道漫画が好きで、3人目の子供が幼稚園に入ったあと、一度柔道教室に通ってみようかと思ったことがあった。しかし残念ながら近所に道場は無く、かろうじて通える範囲にある道場も時間帯が夕方から夜だった。夫の帰りが遅いので子供を預けていくこともできず、小さい子がいるうちは無理だなと諦めた。
それから3年が過ぎて、子供に『1・2の三四郎を読ませるなどしているうちに、また柔道熱が上がってきた。子供達は最近は夜9時半くらいまでは余裕で起きているし、いっそのこと一緒に柔道を習わせてしまえばいいのではないか。それで改めて通える距離にある道場を調べ、練習時間が18時半から20時半の柔道教室を見つけた。子供達に「ちょっと柔道をやってみないか」と打診したところ、小3の息子と小2の長女は「やりたい」と即答し、6歳の次女は「怖いから見てる」とのことだったが無視して今日、3人を連れて見学に行ってきた。
家から車で20分ほどのところにある中学校の道場で、幼稚園から中学生の子供達に先生方と柔道経験者のお父さん達が教えている柔道教室なのだが、見るだけかと思っていたら「どうぞ参加してみてください」と柔道着を貸してくれた。準備運動に混ぜてもらってから礼と後ろ受け身を教わり、押し相撲や、柔道の帯の両端を持って引っ張りっこ(1歩でも動いたら負け)といった遊びをして、最後に筋トレをする。怖がっていた次女は同じ年長の子(女の子含む)が3人もいたので早速打ち解け、誰よりも張り切って練習に参加していた。息子は引っ張りっこで負けたことを悔しがって「もっと上手になりたい」と意外な負けん気を見せており、また完全に文系女子の長女は引っ張りっこで意外なバランスの良さを見せて健闘したことで自信をつけ、「柔道面白い。もっとやりたい」と乗り気になっている。そして自分はといえば、大人の未経験者は自分だけなのだが、中学生の女子もいるので将来的には練習相手になってもらえるとのこと。筋トレとバドミントンの成果か、この歳にしては基礎体力があることを褒められ、「頑張れば黒帯いけますよ」と言われて子供以上にやる気になっている。

夜9時に帰ってきて大急ぎで子供を風呂に入れて寝せなきゃいけないとか、4人分の柔道着の洗濯とか色々大変ではあるのだが、とにかく柔道始めました。怪我だけはしないように頑張ります。