やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

息子、合格する

中学受験をした息子が、今日、無事に志望校に合格した。
実は一次試験では落ちてしまい、親の方は正直諦めかけたのに、なぜか翌日の二次試験(一次より難しい)で受かるというミラクルな合格だった。
2年と半年前、息子が中学受験をすると決まった時、自分は「塾に通わせていればどうにかしてくれるのだろう」と考え、塾の弁当を作るのだけが親の仕事、くらいに思っていたのだが、それは大きな間違いだった。6年生の夏休み、真面目に夏期講習に通っていたはずの息子が、休み明けのテストで急に成績を落としてしまったのだ。
何が起きたのかと息子に話を聞くと、本来なら夏休み中にやるべき家庭学習を、「ついゲームに夢中になって」ほとんどやっていなかったらしい。自分も夏休みは仕事と骨折した次女の世話で慌ただしくしていて、息子の様子に目を配っていなかった。
それからは自分が息子の週の学習スケジュールを(自分の仕事のスケジュールを立てるついでに)作成し、その通りに進んでいるかをチェックする、というやり方で、何とか入学試験の前に合格ラインまで偏差値を上げることができた。
もちろん、スケジュール通りにきちんと勉強を続けた息子が一番称えられるべきだが、仕事と家事の合間を縫ってその管理をしつつ弁当を作り続けた自分も、ちょっと誰かに褒めて欲しい。
合格が決まったのは夜だったのだが、夕食は節分ということで、恵方巻を兼ねた手巻き寿司の準備をしていた。なのでお祝いをするのにちょうど良かった。塾の先生や実家など、各方面に合格の報告をしてから、家族みんなで乾杯して息子の合格を祝う。そしてお腹いっぱい手巻き寿司を食べたあとは豆まきをした。

次女が作った鬼と福の神のお面。
子供達が寝たあと、改めて夫とビールで乾杯し、しみじみと合格を喜ぶ。そしてこれからかかるお金のことを考え、若干ブルーになって寝る。