5時20分起床。今日から息子も通常授業なので久々に弁当を3個詰める。子供達を起こしてメルマガを書き、洗濯と朝食。そのあとコーヒーを淹れて、スピーチのおさらいをする。
今日は日本推理作家協会賞の贈呈式が行われるため、朝から大忙しだった。スピーチを頭に入れたあとは夕飯の支度。ポークチャップを作り、千切りのキャベツを冷蔵庫に入れる。
そのあと、早めの昼食をとってから贈呈式に持って行くものを準備し、身支度をする。人前に出るので改まった格好をすることになり、普段より手間が掛かった。
結局出るのがギリギリの時間になり、バス停まで小走りで向かう。駅から電車で講談社へ。途中、『バカレイドッグスLoser』の更新日なので告知をする。
14時頃に到着。講談社に行くことを伝えたら『バカレイドッグスLoser』の担当さん達がわざわざ時間を作ってくれて、ロビーで久々に顔を合わせた。お祝いの言葉をいただき、近況など雑談する。そのあと祥伝社の編集さん、エージェントさんと合流し、贈呈式が行われる本館6階の講堂に向かった。『バカレイドッグスLoser』の担当さんに教わったのだが、ここで寺山修司が力石徹の葬儀をしたのだそうだ。
とても立派な講堂で、中に入っただけで緊張していたのだが、そこにしばらくして京極夏彦先生が現れたことでなんだか夢を見ているような気分になり、ありがたいことに緊張が薄れた。
京極先生から正賞と副賞を手渡されたあと、頑張ってスピーチをして、他の受賞された作家さんや日本推理作家協会の先生方と写真に納まるという役目を終える。贈呈式のあと、会場にいらっしゃった先生方がわざわざ声をかけてくださり、読者としてずっと作品を読んできた作家さんに自分の作品を褒めていただけたり、励ましてもらえたことに感動した。
贈呈式のスピーチで自分は第59回の短編部門を受賞された平山夢明先生について触れたのだが(日本推理作家協会賞のおかげで平山先生の作品に出会い、以来大ファンになったということを話した)、京極夏彦先生が「あまり影響を受けない方がいいよ」と笑いながら言ってくださったのが、京極先生と平山先生の対談も読んでいる両先生のファンとして物凄く嬉しかった。
会場を出たあと、近くの喫茶店で担当さんとエージェントさんとともに今日のことや今後の仕事のことなど話して、正賞の腕時計と副賞の賞金の入った紙袋を持って電車で帰る。こんな貴重品を持って電車に乗ったのは初めてだった。
最寄り駅の駅ビルで晩酌用のお惣菜とお祝いのケーキを買って18時過ぎに帰宅。
家族を集めて正賞の箱を開けたら、自分の知らないブランドのとても素敵な時計が入っていて、その裏には《第73回 日本推理作家協会賞 矢樹 純殿》と刻印がされていた。
この時計に恥じない推理作家でいたいと思う。
※時計の写真はInstagramにアップしていますのでよろしければご覧ください↓
風呂に入ったあと、餃子や竜田揚げ、サラダなどをつまみにビールとワインを飲み、家族でケーキを食べて長編ミステリーを読んで23時就寝
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