やぎのくらし

小説家で漫画原作者の矢樹純のブログ

『八日目の蝉』と『ゴリラ裁判の日』

今朝も5時に目が覚めた。リビングの片づけをしたあとお弁当を作り、娘達を起こしてゴミ捨てしてランニングへ。Audibleで角田光代先生の『八日目の蝉』を聴きながらいつものコースで2.7km走ってきて、1限目から講義の息子を起こす。

書類の片づけと洗面台横の棚の掃除をしてからメルマガを書き、洗濯物を干しながら『八日目の蝉』を聴き終わる。もうしばらく帰れていないが、夫の実家のある瀬戸内の海を思い出し、ため息が出た。ここに辿り着くのだと腹に落ちるラストだった。

誘拐犯の女が逮捕された時に叫んだ言葉と、成長してからそれを思い出した被害者の言葉に胸を打たれた。間違っていても、正しくなくても、愚かでも人は強く生きていくことが出来て、その姿は美しいと思わせてくれる小説だった。

朝食後、コーヒーを淹れて仕事を始める。昨日に続き短編のプロット、アイデア出しをしながら進めていく。昼前まで作業してバイクで外出。息子の誕生日が近いのでケーキの予約をして、スーパーで買い物してくる。

昼食に蕎麦を茹でてテレワークの夫と食べたあと、副菜作りと夕飯の下ごしらえをしてから仕事に戻る。なかなかアイデアが上手く繋がらない。材料が足りていないというのもあるが、先に作った流れに合わないのだ。いっそのこと、一から別の話を作り直した方がいいのかもしれない。

夕飯は夫の母の畑で取れたエンドウ豆で豆ご飯を炊いた。それとサワラの西京焼きと切り干し大根の煮物としじみの味噌汁と。食べながら子供達と『天国大魔境』の6話目を観た。親子で観るのには色々気まずい回だった。

夜、『メフィスト』特別号に収録されていた須藤古都離さんの『ゴリラ裁判の日』を読む。第64回メフィスト賞受賞作ということ以外、全く予備知識無しに読み始めたのだが、めちゃくちゃ面白い。今日は半分くらいまで読み進め、23時就寝。

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